こんばんわ!!!遅くなりました、ここ数日間良いご縁があり、楽しい日々を過ごしてました◎

お遍路編24日目から今日分まで何とか書き上げて行きたいと思います。


遡って9月26日分の更新


今日は四国八十八ケ所で一番標高の高い最難関と言われる「雲辺寺」に登る日。

昨日は5時半に目覚ましをかけて寝た。が、



今朝は6時半起床。少し遅れたけど、まあ許容範囲でしょう。すぐに準備をして7時に県境にある昨日泊まった道の駅「中野屋豊浜」さんを出る。

何としてでも登り切ってこの前みたいな山奥野宿は回避すんぞ〜〜

山の入り口までも比較的緩やかだが、登り坂が続く。
ここさえ乗り越えれば、お遍路さんも終わったも同然だ。頑張れ俺!!!

途中何度か、「雲辺寺はこちら」の看板を見かけるが、どれもロープウェイ乗り場を示すものである。態々茨の道を選んで突き進む変わりもんも中々いないんだろうな〜

8時半。とあるうどん屋さん(さすがうどん県)
一応地図上ではこちらから上がって行けることになってるのだが、通行止などになっていないか念の為地元民に確認。

特に通行止などはされていないようで、近道まで教えて頂いた。危ねえ危ねえ、聞いといてよかった。危うく大迂回するとこでした。

こちらのうどん屋さんではお願いしてら、快く氷とお茶も頂けた。ありがとうございました!!!

9時頃。少し自転車のチェーンの油が薄くなってきて、キシキシ言うので、軽くメンテナンス。

すると、トラックに乗った仕事中のお兄さんに声をかけられる。

「お兄さんどこから?よかったらこれどーぞ!」

そう言って彼は午後ティーを渡してきた。

ちょうど甘いもん飲みたいな〜なんて思ってた所!!ありがとうございます!!!!

頂いた午後ティーを飲みながら、再び自転車をいじってると、また先程のお兄さん登場。

「お兄さんお風呂とかどうしてるの?今日の夜暇?飯でも行こうよ!俺お兄さんの事気になって仕方ない!!」

これは!!!有難い!!もちろん夜は何の予定もないので、二つ返事で了承した!!

自転車のメンテナンスが終わり、快適に走れるようになったので、再び山の入り口まで登る。

暑いな〜〜山の入り口まで自転車だと後1時間ほどかな?あくまで入り口に入ってからが勝負なんだよなあ〜

そんな事を思ってると、先程のお兄さん再び登場。

「そういや俺今日の現場、曼荼トンネル(登山口)の入り口だったわ(笑)自転車後ろに積んでそこまで乗ってきなよ!」


すごくありがたいんだけど、正直かなり戸惑った。
「人力」にこだわって敢えてロープウェイに乗らずにこっちの道から来てるから、ここで車を使ってしまっていいのか!!!

しかしお兄さんが俺を乗せるために態々現場からここまで引き返してきて頂いた事なんか思うと断っても申し訳ない。ここで変に意固地になる必要はない。

臨機応変に対応して急遽、山の入り口まで。

自転車だとここまでは1時間ほどは覚悟していたけど、トラックだと、10分もかからんかった。

いやあ、文明様様である。

登山口のお兄さんの現場まで連れて来て頂くと、こちらでもジュースをご馳走になり、たわいない会話で一服。

お兄さんの名前は合田さん。見た目は全身タトゥーだらけで強面だが、かなり人柄のいい方。

夜ご馳走していただけるとのことなので、「また後ほど〜」と一時お別れ。

10時半。少しズル(?)をしてしまったが、ここからが勝負。
さすがお遍路のラスボスだけあって、かなり山道。

道中イノシシに遭遇しながらも登る。九州でみたイノシシより毛並みが黒っぽくて一回りデカイ印象。(後で聞いたらこの辺のはイノシシではなくイノブタらしい)

意味わからんくらいの林道を自転車押したりしながら登る。


12時40分。四国八十八箇所最高峰「雲辺寺」
途中車使ったからか?思ったよりアッサリ着いてしまった。標高900m。

こちらは空海自ら掘ったとされる井戸があり、手洗いに使わず、「飲んで清めろ」との事。
うまい!!流石空海の水!!(笑)
うますぎて、お酌一杯じゃ足らず、三杯完飲。

四国霊場の標高ランキング表発見。
なるほどねー!そして全て礼拝済みだから、この先このベスト5を超える山は現れないと言うことか。ちょい寂しい(ドM)

流石標高900だけあって、ここからの見渡しはかなりよし◎


礼拝を終えて、次の寺まで。24キロの走行になるが、恐らくほぼ降りなので、あっという間であろう。

あ、そうそう66番霊場の雲辺寺は香川の霊場って事になってるんだけど、一応徳島のお寺なんだよね。気になる人は地図広げてみて貰えばわかると思うけど、ホント県境のとこにある。(笑)


という事で14時半。香川県に戻る。
登ってる途中も地図上では何回か香川県と徳島県を行ったり来たりしてたんだけど、標識はなかった。
 
振り返ると徳島県。
俺が今立ってる看板と看板の間は何県扱いなんだろうか?謎である(笑)

気持ちよく降りを堪能。まだまだ続くと思った矢先。。。





「パチン!!」





????


ブレーキが!!効かない!!!ブレーキのワイヤーが切れたっぽい!!え!!?ヤバイヤバイ!!!

降り!!やばい!!止まれない!!

このまま、まっすぐ行って曲がり切れないとガードレールにぶち当たって、崖に叩き出されてしまう。

両足をつくも自転車は止まってくれない。
中々のスピード出てるからな。

やむを得ず力技だが、左側の壁に自転車ごと突っ込む。止まったー!

と同時にタイヤから「プシュー」と音が。


あーあ、パンクした。まあ今回はやむを得ない。
とりあえず壁に突っ込んだが、この前みたいに怪我しなくてよかった。
完全に凹んでる。

これからが地獄。タイヤパンク+ブレーキワイヤーの故障で自転車が使い物にならない。

せっかくの下りだというのに、押して歩く羽目に。

経度18パーセント。。。
こんなん自転車飛ばせたらあっという間なのにな〜〜
どんどん日は暮れていく。。。

もう1つの寺。間に合いそうにないな。

山奥だし全然車通らないし。はあー参った。


15時半。とある軽トラ。
お爺ちゃんが乗ってる。久し振りに車通ったなー。
このままでは日が暮れて夜の合田さんとの約束に間に合わなさそうなので、ヒッチハイク。

成功。

軽トラの荷台に自転車を乗せて山を降りた所にある自転車屋まで連れてって頂いた。

とりあえずパンクの修理はして頂けたが、ブレーキワイヤーは在庫がなくて、直せないとの事。

ブレーキは使えないが、一応自転車には乗れるようになったので、いつでも足で止めれるスピードで、ブレーキも治してくれそうな自転車屋目掛けて観音寺市街の方へ。

17時半。合田さんから着信。事情を伝えると、軽トラで今いるところまで迎えに来てくださって、駅前の自転車屋まで連れてってくださった。ありがとうございます!!

18時頃。観音寺駅近くの讃岐輪業さん。
1日預ける形で修理をして頂く事に。修理代は5千円ほどかかるとの事。痛い出費であるが、致し方ない。

その後合田さんちにお邪魔して、シャワーを浴びさせていただき、夜は合田さんの後輩の光さんも合流して三人で晩御飯!!

合田さん俺と飯食うために、予定2つ蹴って連れてってくださったみたい!なんか申し訳ないけど嬉しいな!!

そして、ビックリしたのがこちら。
合田さんの愛車のハマーH2である。

俺が16歳からずっと憧れてる車!!!まさかこんな所でお目にかかれるとは。。。

その後はハマーでドライブに連れてって頂いた。
暗くて分かりにくいが、山から見た銭形の砂絵?

その後合田さんの家に戻り、泊めて頂く事に。

助かるな〜!!使ってない部屋を使わせて頂いた。フカフカのベッドとやたらデカイテレビ付き。

この日は疲れ果てて、すぐに寝てしまった。