拝啓 未涼亜希様 | たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

恐らく、殆ど大部分宝塚の話になると思います^_^;
ごく稀に日常とか…

長い間、お疲れ様でございました。

一夜明けて、ご機嫌は如何でしょうか?

おそらく、肩の荷を下ろされて、ホッとしておられることでしょう。

あなたが最後の最後に、「ありがとうございました」と挨拶されたのを聞き、私もホッといたしました。

しかしながら、「いい大人」であるあなたが、千秋楽に「ありがとう」の言葉を発するのかどうかを、同じく「いい大人」である私が、未就学児か小学生の親のように心配していた……という事態は、あなたにとっても、私にとっても、情けないことでした。

あなたがケガをされ、大劇場を全休演されて以来、私はあなたのことを案じておりましたし、今でも案じております。

時を同じくして、忌々しい禍々しい流言飛語が飛び交い、真実はあなたと神様しかわかりませんが、ファンが振り回されたのは間違いのないことです。

残念ながら、復帰された東京公演を拝見することはかないませんでしたが、「心中・恋の大和路」を拝見した時、ラストで絶唱されるあなたを見て、号泣と同時に不安に駆られました。

大部分のファンの方は、いつになく熱唱されるあなたに、近い将来やってくる別れを予感されたようですが、私なぞ、宝塚どころか、この世まで去られるのでは……とバカなことまで考えてしまいました。

そして、退団公演の千秋楽、あなたは「今更自分の生き方を変えるつもりはありません!」と発言され、唖然としました。

でも落ち着いて考えてみると、あれは世間様と自分自身に対する誓約だった……のでしょうか?

全世界に向けて宣言しないと、新たな世界へ飛び立っていけない……そう感じられたのですか?

私、あなたに対して申し訳なかったな……と思っています。

私はあなたの人となりを、大人でクールで、でもユーモアもあって……と話したこともないのにイメージしていました。

でもそれは全て、あなたが作り上げてきた「未涼亜希」のイメージ、鎧だったんですね。

本来のあなたは純粋で傷つきやすい、ごく普通の女性だった。

ケガをきっかけに鎧が解けた、そしてもう結び直すのも辛かったんですね。

「プロなら最後までプロらしくしろ」との声もあるかと思います。

私も出来たらそうしてほしかった。

でも少なくとも、舞台は疎かにならなかったし、あなたが「悔いはない!!」と言い切っておられるのなら、仕方が無い……とも思っています。

あなたは才能ある素晴らしいタカラジェンヌだった……それは疑いありません。

あなたの舞台姿にどれだけの人が魅了されたか……

そしてそれをあなたが実感出来ていたら……と思うと残念でなりません。

今、あなたの周りに信頼出来る方はいますか?

あれこれ言われている方だけでなく。

いないのなら作って頂き、いるのなら連絡をマメにしておいて下さい。

大きなお世話なのは承知ですが、今傍におられる方は、あなたを不幸にこそすれ、幸せには出来ない……そう思えてなりません。

あなたの最愛のおじい様がご健在であればこんなことには……言っても仕方が無いですね。

でも、私はあなたの現在と近未来は案じておりますが、遠い将来はきっと幸せに穏やかに「あの時、私アホやったな……」と苦笑しながら、暮らしておられると信じています。

普通に生きると、あなたの人生は後、約50年あります。

退団してからの人生の方が長いのです。

どう生ききるかは、あなた次第。

生き方は変えなくても結構ですが、お身体は大事になさって下さい。

あなたは私始め、たくさんのファンに幸せなひと時を与えてくれました。

だからこそ、あなたの幸せを願わずにはいられません。

しかし、人の幸不幸はどちらも長続きしません。車輪が回るのと同じです。

「6勝4敗の一生」、最低でも「5勝5敗の一生」でちょうどいいのかもしれません。

お互い「6勝4敗の一生」を目指して、頑張って参りましょう。

どうか、お元気で……お幸せに……

Mary拝