前回からの続きです。
この日は前日(07/21)に新型シビックタイプRが発表されたことで話題となっていましたが、実は今年2022年はホンダ・シビックが登場してから丁度50周年の節目の年となります。
そのこともあり7月よりシビック誕生50周年を祝う形で企画展が開催されています。
1972年に登場した初代シビック。
展示されていたのはCVCCエンジン搭載のモデルであったため、1973年末以降の型であると考えられます。
CVCCとはホンダが開発した低公害エンジンであり、1970年代前半に世界一厳しくクリアすることが不可能とされたアメリカのマスキー法(排出ガス規制法)を最初にクリアしたエンジンとして有名です。
日本機械学会の定める機械遺産に認定されていたり、NHKの『プロジェクトX』でもピックアップされたりとかなり有名なエンジンとなっています。
続いて3代目シビック。
シビックは2代目以降にメーカーが公式に定めたキャッチコピーが存在していました。
その流れの中3代目は「ワンダーシビック」と名付けられています。
1.6ℓのエンジンを搭載したスポーツモデルであるSiも設定されており、走り屋に愛好された他に当時のJTC(全日本ツーリングカー選手権)でも活躍した名車でもありました。
次は5代目シビック。
こちらは「スポーツシビック」の愛称で親しまれたモデルで、グループA規定におけるレースではその名に恥じない活躍を見せていました。
先代からスポーツモデルに搭載されるようになったVTECを搭載し、新たに4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用することでより洗練された乗り味とハンドリングを実現しているとのことです。
有名な自動車漫画『頭文字D』においても比較的初期のエピソードから登場していることからも、走りの良さが認められていたことを想像することが容易です。
続いては7代目シビック。
「スマートシビック」の愛称がつけられたモデルです。
展示されていた車両はこれまでの個体とは異なり、天然ガスを燃料とするモデルとなっています。
シビックの天然ガス仕様車は1998年から設定されており、北米を中心として販売されていました。
しかし販売不振といった理由から2015年を持って生産終了となっている車です。
そして9代目モデル。
欧州ではハッチバックとステーションワゴン、北米ではセダン&クーペが投入されましたが、日本市場では750台限定で販売されたスポーツモデル・タイプRのみとなっています。
そしてエンジンについてもVTEC+ターボという、従来のタイプRの自然吸気エンジン搭載といったイメージを覆す車両であり、発表当時は賛否割れたようでした。
しかし同時に車としてのポテンシャルも高く、2015年3月にドイツ・ニュルンブルク北コースのタイムアタックでは、従来記録を4秒上回る7分50秒63を記録し当時の量産FF車最速記録を打ち立てました。
最後は11代目にして、最新発表のグレードであるハッチバック・e:HEVです。
グレード名が示す通り、ホンダが新たにラインナップを展開しつつあるハイブリッドシステムのe:HEVを搭載したグレードです。
元々シビックには7代目以降ハイブリッドモデルが設定されていました。
しかし10代目が登場した際に廃止となり、後にインサイトという名前でシビックとは異なる道を歩んでいました。
しかし現行型においてインサイト廃止と引き換えに再びシビックにハイブリッドモデルが設定される運びとなりました。
2.0ℓのエンジンについては新開発であり、また11月に登場予定であるSUV・ZR-Vにも搭載される予定など、これからのホンダハイブリッド車の基礎の一つとなるシステムと考えられます。
余談ながらこの時ウェルカムプラザではソフトクリームを購入することで、11代のシビックのうち1番気に入っているモデルに投票出来る ''推シビック総選挙'' という企画が開催されていました。
例に漏れず私もこの企画に参加して来ました。
私はホンダの信者なので殆どのホンダ車が好きでありシビックもどのモデルも気に入っていますが、やはり過去に所有していたということで一際特別な想いを今でも持っている8代目(FD)に投票しました。
Twitterからでもハッシュタグ投稿によって可能であり、7月31日までの企画であるためまだの方は是非とも投票することをオススメします。