金曜日、お昼前に高速バスで高松到着。丸亀町商店街の入口部分が「丸亀町グリーン」というえらく都会的なショッピングモールになっている。アーケード街をドーンとまたいでホテルやマンションも併設されている感じ。これぐらいドラスティックにやらないと地方の商店街の再生はできないかもしれないなあ。冗談で「大街道全部まとめてイオンに買ってもらえ」とか言ってたんだけど、まさにそんな感じなのだ。
ということで昼ご飯。ラーメンにも心惹かれたけど(最近高松はほんとにラーメン屋さんがふえた、「周平」のチェーン店の「周月」などというお店もある)やっぱりうどん屋。南新町の「たも屋 女道場 」に行く。色っぽいような色っぽくないような不思議な店名だけど、あとからインターネットで見てみたらスタッフが女の人だけのお店、あるいは女の職人さんが修行できるお店といったことが書いてあった。とはいうものの今日はおじさんが道行く人々を眺めながら麺を打っている。
かけ(中)、270円。いなり、100円。天ぷら(エビ天、ちくわ天)、220円。
最近さかんにチェーン展開しているらしい「たも屋」さん(松山にもある、一度だけ行ってみたけど残念ながらイマイチだった)だけど、このお店も比較的新しいもののよう。オールカウンターの広くて清潔な店内。場所柄観光客の姿はなくてランチタイムのサラリーマン、OLさんでいっぱいだ。タボでチャプチャプ温めてから蛇口をひねってだしをかける古式ゆかしいセルフスタイル。透明感あふれるイリコだし、なにより全部で590円のお値段など、いかにも高松の昼飯やなあという感じだ。
ネギ、天かす、生姜のほか水菜、ワカメ、梅干なども入れ放題。うどんはもとより、天ぷらもなかなか旨いのだ。ちくわ天はアツアツで魚のすり身の風味を感じる。しっかりとコロモのはりつけがなされた分厚い感じのえび天もグッド。私などはうどん屋の天ぷらはヒエヒエで衣ばっかしのところに味わいを感じたりする世代だけど。しっぽくうどん、塩ぶっかけうどんなど昔では考えられないメニューもあったりして、セルフのうどん屋さんも確実に進化しているなあと思わされた。
ということで翌朝7時、旧友讃岐人1号の車で多賀町の「うどんバカ一代 」到着。かけ(中)、270円。ゲソ天、100円。
早朝(6時)から営業しているお店で、観光客というよりは地元民が普通に朝飯を食っている感じ。コトデン瓦町駅の裏側という立地なのだが、駐車場も何ヶ所かに分かれて相当数用意してあるみたいだ。ご主人は某大手ローカルIT会社の脱サラ組とかで、以前から若干の顔見知りらしい讃岐人一号は陰ながら応援しているみたいだ。
地元民のおすすめだけあって、麺もだしも絶品と言ってよいと思う。4人ほどのスタッフでみなさん早朝からなかなかにハイテンションなのだ。かけ(中)といいながら麺が丼から突き出した大盛り加減にもびっくりする。若干二日酔いの身としては大きめの丼でたっぷりとおだしを味わいたい気もするが。などといいながら一気に完食。
新しいお店だけどレトロな雰囲気で、昔からあるうどん屋さんを引き継いだのかもしれない。壁にグルメリポーターやグルメタレント氏の色紙がたくさん飾ってある。年代別にきちんと整理してあるのだが、今年あたりは毎月取材が入っているんじゃないかと思わせるぐらい枚数が多くてたいそうな人気店みたいだ。そういえば何回かブログでも見かけた気がするのだ。まあインパクトのある店名だしなあ。最近番長とか道場とか空手とかうどん屋業界で流行ってるんだろうか。
それにしても370円とはモーニングコーヒーよりもはるかに安い。近隣住民さんが羨ましい限りだ。ここは町場の人たちのうどん屋という感じだけど、もっと田舎の古いうどん屋さんに行くと小上がりで近所のお母さんと小さい子供たちがきちんと正座して朝ご飯のうどんをすすっていたりする。まさに讃岐の正しい朝ごはんというべきですなあ。
ということで、某温泉に移動。まったりと今年の疲れを癒す。
昼食はまんのう町の「小縣家 」。大根天釜(大)、650円。おでん(2本)。200円。
子供たちが小さかった頃は、「レオマワールド」で遊んで「小縣家」とかお隣の「長田」でうどんを食べるのが定番だったりしたけれど。いつのまにか立派な別館のような建物もできている。観光バス(愛媛ナンバーだった!)が乗り入れたりしていて別館は団体用ということだろうか。
「恐るべきさぬきうどん」ブームの前から「小縣家」といえば客が馬鹿でかい大根を自分ですりおろす「しょうゆうどん」が定番で、おそらく今でもダントツの人気メニューじゃないかと思うが。本日は「大根天釜」にしてみた。それにおでん2本(じゃがいも、細長い平天のようなもの)。
釜揚げうどんに、ワンプレートに乗った大根の天ぷら(珍しいですよね)、大根のスティック、ナマスがついてくる。天ぷらは柔らかくて箸が入るほど、スティックも新鮮でおいしい。釜揚げうどん(小)は450円だから、この大根3点セットは100円ということか。大変にお得で、普通に釜揚げを頼むのが馬鹿馬鹿しく思えたりもする。
ただね、かねてより疑問に思っていた、しょうゆうどんを食べたお客がすり残した大根の行方が分かった気がしなくもない。これって昔からあるメニューなんだろうか。妙齢のご婦人がおおろしになった大根ならともかく、小汚い爺い(すみません)などが撫で回した大根はちょっとなあ。「ゴシゴシ洗ってるんだろなあ」「カツラムキみたいに表面を薄く削り取って欲しいよなあ」「おろした客の顔写真付きにしたらどうかな」などと話し合う讃岐人1号と私だった(あくまでも想像です)。
「小縣家」で釜揚げというちょっと意表をついたチョイスだったけどやっぱりうまいものはうまい。ただ釜揚げは食べ進むうちにだしが薄まってくる気がして、セルフでつぎたしができたほうが自分としてはうれしい。もちろん脳溢血対策にはこちらのほうがすぐれていると思うけど。お土産にだし醤油(500円)を買う。
この二日間で6玉ほどのうどんを腹に収めたわけだが、それぞれ美味しかったせいもあって食傷気味の感じは全くなし。連続して何件もハシゴする観光客さんのような勤勉さには欠けるけど、そういった程度には私もうどん好きということだろうなあ。