トムの映画感想文

トムの映画感想文

新旧問わずお気に入り映画の駄文レビューや備忘録、日々の出来事など。

Amebaでブログを始めよう!

 

 

2017年/イギリス映画

監督:ダニー・ボイル

製作:アンドリュー・マクドナルド、ダニー・ボイル、クリスチャン・コルソン、バーナード・ベリュー

製作総指揮:アービン・ウェルシュ、アロン・ライヒ

原作:アービン・ウェルシュ

脚本:ジョン・ホッジ

撮影:アンソニー・ドッド・マントル

美術:マーク・ティルデスリー、パトリック・ロルフ

衣装:レイチェル・フレミング、スティーブン・ヌーブル

編集:ジョン・ハリス

 

(あらすじ)

かつて仲間たちを裏切って大金を持ち逃げしたマーク・レントンが、20年ぶりにオランダからスコットランドに戻ってくる。そこでは、パブを経営しながら売春や恐喝で荒稼ぎするシック・ボーイや家族に愛想を尽かされたスパッド、刑務所に服役中のベグビーら、当時の仲間たちが未だに悲惨な人生を送り続けていた

(映画.comより)

 

 

 

 

 

 

 

★ ★ ★ ★ ☆

 

20年越しに語られるタイトル「トレインスポッティング」の意味

 

 

前作は3年前に梅田TOHOシネマズ別館にてリバイバル上映を観たのが初めてというにわかファンですが(笑)、情報公開からずっと楽しみにしていました!

 

相変わらずオシャレで格好良いです!

ところどころに前作の映像やセルフオマージュもあり、終始楽しめました。

 

トレスポといえばセンス抜群の音楽。今回も非常に格好良かったです。

レントンとベグビーが“あのトイレ”で偶然再会した後、地下駐車場で繰り広げられる逃走劇で流れるRelax(ココリコミラクルタイプのテーマ曲!!笑)は最高にテンションが上がりました!このシーンをもう一度観たいが為に二度目の鑑賞しました(笑)

そしてラストシーンの20年前と現在のレントンが重なり流れるラスト・フォー・ライフ

 

もうね、最高です。

 

一番好きなAtomicが流れなかったのが少し残念だけど、確かにあの曲は今作っぽくないかも知れませんね。でも大人になったダイアンが観られたので◎

 

20年前に比べると性格も見た目も少しトンガリが減ったレントン。

サイモン(シックボーイ)、スパッド、ベグビーも、みんな相変わらずダサくて格好良かったです。

 

ベグビーから語られる「トレインスポッティング」の意味も良かったです。

ダニー・ボイル監督やキャスト達の作品愛が伝わる良い続編でした!

 

 

 

 

前作。キレッキレ。

 

 

 

ダニー・ボイル監督作。とても息苦しくなります。

127時間 [Blu-ray] 127時間 [Blu-ray]
2,571円
Amazon

 

 

 

 

1995年/アメリカ映画

監督:リチャード・リンクレイター

脚本:リチャード・リンクレイター、キム・クリザン

製作:アニー・ウォーカー=マクベイ

音楽:フレッド・フリス

撮影:リー・ダニエル

編集:サンドラ・エイデアー、シェリ・ギャロウェイ

 

(あらすじ)

アメリカの学生ジェシー(イーサン・ホーク)はヨーロッパを旅行中、長距離列車の中でパリへ帰る途中の女学生セリーヌ(ジュリー・デルピー)と出逢う。

ふたりはふとしたことがきっかけで意気投合し、一緒にウィーンで下車。翌朝までの数時間をともに過ごすというストーリー。

 

 

 

 

 

★ ★ ★ ★ ★

 

後に2作の続編が作られる"ビフォアシリーズ"の記念すべき1作目

 

 

知的な雰囲気のジュリー・デルピーがとにかく美しい。

18年後のビフォア・ミッドナイトでも変わらず素敵。歳を取っても本当に魅力的な女優さんですよね。

 

 

本シリーズの特徴といえば、ひたすら会話が続く長回しのシーン。

特に大きなイベントが起きる訳でもなく、お互いの家族のことや、人生観、宗教観、男と女についてなど、本当にひたすら話し続けます。

なのにイーサン・ホークとジュリー・デルピーの自然な演技と、ふたりについていくカメラワークが心地良く、いつまでも観ていられます。

 

 

そして夕暮れ時の観覧車でのシーンは何度観ても良いです。

 

「黄昏に沈む街、それに観覧車。まるで、つまり……」

「私にキスしたいの?」

 

嗚呼。とても良い。

 

 

アメリカとパリ。強烈に惹かれ合いながらも、それぞれの生活があるふたりは1日限りの関係を約束し、夜の公園でロマンチックな時間を過ごします。

 

夜が明け、再びウィーンの街を歩くふたり。

刻一刻と迫る別れの時をゆっくり噛み締めるように過ごします。

そして別れる間際でお互いの気持ちを確かめ合ったふたりは、住所や電話番号も交換せず半年後に今立っている場所で再会を約束して別れます。

余韻の残るラストも良いです。

 

続編として9年後に「ビフォア・サンセット」、さらに9年後に「ビフォア・ミッドナイト」と続きますが、やっぱり1番キラキラしているふたりが見れる本作が大好きです。

 

 

 

 

本作の続きは9年後に公開されたビフォア・サンセットとして描かれています。果たしてあの後ふたりは再会できたのか。こちらもおすすめです。

 

 

 

リチャード・リンクレイター監督の作品。12年間という長期間に渡って撮影された大作。父親役のイーサンホークが素敵すぎる。

 

 

 

1994年/フランス・アメリカ合作映画

監督:リュック・ベッソン

脚本:リュック・ベッソン

製作:パトリス・ルドゥー

音楽:エリック・セラ

撮影:ティエリー・アルボガスト

編集:シルヴィ・ランドラ

 

 

(あらすじ)

家族を殺された12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、アパートの隣室に住む殺し屋レオン(ジャン・レノ)に救いを求める。マチルダは家族の仇である麻薬捜査官スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)への復讐を誓い、レオンと行動を共にしていく。

 

 

 

 

 

★ ★ ★ ★ ★

 

リュック・ベッソン監督、奇跡の最高傑作

 

 

一発目に紹介するのは人生のベスト映画3本に入る作品、レオンです。

 

有名過ぎるが故に好きな映画として挙げるともれなくサブカル映画おたく認定されてしまう作品ですが(笑)、映画史に残る名作であることに疑う余地はありません。

 

タイトルバックのエリック・セラ作曲によるA Bird in New Yorkから始まる、作品全体に漂う薄暗く哀しい世界観。一気に引き込まれました。

 

 

 

リュック・ベッソン作品の常連であるジャン・レノ演じるレオンをはじめ、魅力的なキャラクターたちも本当に洗練されてますよね。

 

 

マチルダ役のナタリー・ポートマンも撮影当時11歳とは思えない繊細かつ妖艶な演技も素晴らしい!

 

 

そして特筆すべきはゲイリー・オールドマンの怪演ぶり。

彼の演じるスタンフィールドは最狂の悪役として圧倒的な存在感を見せます。

初登場時のクンカクンカ薬を噛み砕くシーンなど完全に中毒者のソレですよ。

彼が映るシーンはどれも異様な空気感が漂っています。トイレの扉裏から現れるシーンなんて完全にホラー映画。

 

 

 

 

スタンの部下を殺したことでレオンたちは彼の逆鱗に触れてしまいます。

警官を総動員させ(エエブリワアアアン!)アパートを包囲し、重火器も投入してのオーバーキル大作戦を決行。完全に狂っています。

 

 

激しい攻防の末、マチルダを逃すことには成功するもスタンの凶弾に倒れたレオンは「マチルダからの贈り物だ」と榴弾のリングを手渡し自爆という形でスタンを巻き込み、壮絶な最期を迎えます。

 

 

そしてマチルダの「もう安心よ レオン」から静かに入るShape OF My Haert(スティング)のイントロ。この余韻の切なさを味わいたくて何度も何度も繰り返し観てしまうんです。

 

 

 

 

大人になったナタリー・ポートマンが迫真の演技を魅せます。観た後かなり疲れます。

 

 

 

レオンと同じ世界観を期待しながら視聴すると少し肩すかしを喰らう。

ニキータ [Blu-ray] ニキータ [Blu-ray]
2,700円
Amazon