当時付き合っていた彼女と出来ちゃった結婚する予定が、流産してしまった挙げ句、破局してしまいそのまま現実逃避をするように東京へ出ていった。
板前上がりというのもあって、髪は丸坊主。
携帯も着替えも持たず、スーツを着て現金10万円だけ握りしめて新宿に向かった。
別にホストをしたかったわけではないけど、スカウトの人に自分から仕事を紹介してくださいと言ったらホストのお仕事でした。
そこから僕のホスト人生が始まった。
テレビで見たままの光景にすごく戸惑ったけど、地元では顔が良いと褒められることもあったので、正直なところすぐ指名もらえると思ってなめていた。
しかし一日目から試練がやってくる。
喋れない、丸坊主、携帯持ってない。
ホストとしては致命的。
とりあえず次の日に携帯を手に入れた。
でも誰も連絡交換もしてくれない。
先輩のアドバイスを聞きながら、毎日ビラ配りに出た。
そこで一人の女性から声をかけられた。
「今から指名で行ってあげるよ。」
何がなんだかわからないうちに指名を貰ったのは入店して10日目だった。
その2日後、また来店してくれた。
会計23万円全て売掛。
自分に限って売掛を回収出来ないなんて思いもしなかったし、マンガの夜王は読んだ事あるから、絶対大丈夫って思っていた。
まぁ皆さんの察しの通り逃げられました。
頑張って追いかけたけど、身分証は偽造やし、連絡先に電話したら佐川急便の人が出たりでその後二度と会うことはなかった。
こうなると残ったのは僕の借金になる。
もう最初に持っていた10万円もほとんどない。
当然返せる訳もなく、そこから半年間給料0円の生活が続いた。
給料の内訳として、売上50万までは日給扱いで、それ以上売り上げるとだいたい半分ぐらいが給料になる。
例えば50万売り上げて25万ぐらい。
私の場合、毎日500円の前借りとヘアメイク代、残りは売掛金未収の返済していたから給料は実際もらえなかった。
その頃の生き方として、毎日ナンパしにいった。
声をかけて、いい感じになったら100円マックをおごってもらった。
良い時は居酒屋おごってもらったこともある。
タバコは先輩の吸い殻をシケモクした。
毎日生きる事に必死だったから、プライドもクソもなく、とにかく生きる事だけを考えていた。
ジュースは絶対に買えなかったから、水道水を飲んだけど、東京の水道水はとにかく不味かった。
そんなこんなで半年ほど経った時に1つ目の試練が訪れた。
ホストの世界は実力主義。
売上があっての世界だし、後輩が自分より売上があったら役職につくのも先になる。
敬語は使ってくれてても、見下されてるのは十分わかった。
その頃の僕は、指名は全然なく、連絡交換はたまにしてもらえる程度だった。
そんな現状に嫌気がさし、店を飛び出した。
しかし実家に帰るお金はない。
行くところもない。
あるのは携帯と充電器。
3日ほど六本木をあてもなくウロウロして、夜は駅近くにあるマクドナルドでコーヒー買って寝ていた。
そんな3日目に出会い系サイトの無料ポイントを使って1人の女性と出会った。
女性の言われた場所に行くと、本当にいてくれた。
そのまま家に連れて行ってもらいお風呂に入らせてもらった。
このまま何かあるのでは…なんてドキドキしていたけど何もなく、こんな僕に5000円くれた。
そのお金で働いていた店に戻り、とても怒られたがまた受け入れてくれた。
そこから本格的にホスト人生が始まった。
一人でも反響あればまた続き書きます!
応援してくれると嬉しいです。
