だいぶ前にイベントで3000円で手に入れた自動車ガイドブックの1958年版。
掲載されているクルマが魅力的ですね😊




ダイハツオート三輪。
ヂャイアント・オート三輪

マツダとくろがね。

ホープスター、ムサシ、ミゼット。
軽三輪自動車の登場初期だったので、この時点では3車種のみの掲載でした。
だが翌年は………
トヨペットクラウン、コロナ。いわゆる観音クラウンとだるまコロナですね。

ダットサン、日産オースチン、日野ルノー。
いずれもタクシーやハイヤーで活躍した名車でした。
プリンス・スカイラインといすゞ ヒルマン。
この時点ではハイオーナーカー路線だったスカイラインですが、1963年のモデルチェンジを機にスポーツ路線にシフトしました。
いすゞ ヒルマンは意外なことに、もともとはイギリスのクルマだったことを知らない方が多いそうです。

2022年現在は膨大な車種と多彩な車体を誇り、生産台数で小型車を追い抜く勢いの軽自動車のジャンルも、1958年時点ではスズキ、スバル、コンスタックぐらいしかありませんでした。

NJ/ニッケイタローの血を引くコンスタックは1958年に鳴り物入りでデビューしたものの、生産能力で勝るスズキ、スバルには全く刃が立たず、1962年の初頭までに150台が出ただけで消えてしまいました………。

面白いのが600ccの小型車である岡村製作所『ミカサ』が何を血迷ったか軽自動車扱いで掲載されていること。

スバル360と岡村ミカサシリーズ。
スバルは言わずもがな。岡村製作所は歴史に埋もれさせるには超 惜しいといえるメーカーで、和製シトロエン2CVというべき内容を持っていました。

旗艦車である四人乗りスポーツカーの『ミカサツーリング』とワゴンの『ミカサライトバン マーク1』、フルゴネットタイプの『ミカサライトバン マーク2』の三種類が用意されていました。

しかも変速機にはATを採用しイージードライブ車の先鞭をつけたものの、メインバンクといざこざがあったのと、岡村製作所自身の体力の問題で1961年までに100台足らずを生産して自動車の製造から撤退しました………。

ただし、自動車部品の製造は行っていたようで、自慢だったATはマツダR360クーペやコニー グッピーに供給されています。
トヨエースとトヨペットルートトラック。 
ルートトラックは1959年にダイナに改名されています。
ダットサン、キャブライト、キャブオール、ジュニア。
キャブライトはトヨエースやオート三輪の対抗馬として用意されたものの、非力なエンジンがたたって売上が伸ばせず。

オート三輪製造組が作ったマツダロンパー、ダイハツベスタ、くろがねマイティ。

打倒トヨエースを掲げた珠玉の3車種!

いずれもV型2気筒エンジン搭載のためにあんまり評判は良くなかったので、翌年一斉に水冷4気筒OHVエンジンを搭載し、パワーアップが図られました。
キャブオール、プリンスマイラー、プリンスキャブオーバー、オオタトラック KE。
KEは1957年にくろがねと合併したオオタが最期に送り出したトラックでした。
このモデルの生産終了とともにオオタブランド自体がなくなってしまいました。