私のコレクションしているカタログで最も古い、マツダのロンパーです。 
オークションで後継のD1500と抱き合わせになっていたのを落札しました。
D1500もあとでご紹介したいと思います。
1958年式のマツダ ロンパー。
『軽快に走るクルマ』ということでロンパーと名付けられました。
初期は1.75t積みの一方開型でした。
計器類など走行に必要な以外のものしかないシンプルなダッシュボード周り。
パノラマウインドウの採用で、フロントからの見切りが良いのが売りでした。
自動車メーカーではいち早く安全ガラスを採用していたマツダ。水を満たしたビール瓶が直撃しても飛び散らないというスグレモノ!
トラックとは思えない可愛らしいデザインは当時のマツダを貫く小杉二郎の作。
1960年にパワーを強化したDシリーズに発展するに当たり、メッキのグリルが装着されました。

オート三輪とほぼ同型のVツインエンジンをシート下にマウント、余計な出っ張りがなく室内空間に余裕を持たせています。

マツダ同様にオート三輪の技術を活かして作られたくろがねマイティやダイハツベスタもVツインエンジンでしたが、『自動車的なフィーリングが得られないし振動がうるさい』として1959年以降は一斉に水冷4気筒エンジンに切り替わりました。

低床三方開と高床一方開のラインナップ。いずれも1.75t積みです。


ボンネットの中身は………。