*PROFILE*

32歳で日本女子大学 食物学科(通信)に入学

大学生活で学んだ内容を綴っています

 

せっかくなので、今まで学んだ科目の内容を皆さんとシェアしたいなぁと思い、これからポツポツと、それぞれの科目について投稿していこうと思います。食物学科の方だけでなく、栄養や食生活に興味のある方にも楽しんでいただけると幸いです!

 

今回は、先日の科目修了試験で受けた「健康科学と予防医学」について。

 

この科目は、公衆衛生学や疫学的な観点から、病気の発生・予防を考えます。

 

    

公衆衛生学

 

組織的な努力を通じて、疾病を予防し、寿命を延長し、身体的・精神的健康と能率の増進をはかる学問

 

    

疫学

 

人間集団における疾病の分布と、その発生原因を研究する科学

 

医学や栄養学は、個人のなかで起こる現象をみるのに対して、公衆栄養学や疫学は「集団全体」をみるのが特徴です。

 

 

疫学では、さまざまな研究によって疾病発生の要因を究明し、それに基づく疾病の発生を予防することで、人々の健康や福祉に貢献しています。

 

個人的に、疫学はとても優しい学問だと思っています。

 

病気の原因が分からない時代、得体の知れないものに人々があやめられていくような感覚は、とても恐ろしかったことと思います。

 

それを科学的に研究し、原因を突き止めた先人たちの努力のもと、予防医学が発達し、私たちはさまざまな病気を未然に防ぐことができるようになりました。

 

 

例えば、飽和脂肪酸の過剰摂取は脂質異常症や動脈硬化の要因になるとか、食塩の摂りすぎは高血圧の発症リスクを高めるとか。

 

今となっては常識レベルのことですが、これも科学者たちの努力によって解明されたことなんですよね。

 

本当に、自分の生涯を捧げて人々のために研究を続けているような方は、心から尊敬してしまいます。

 

なんとなく研究者って、単純に好きだからやっているっていう方も多そうですが。それはそれで、自分の好きなものを一生続けていく姿勢がかっこいい。

 

 

そんな疫学の研究方法とか、主な疾病の原因・予防法とか、現代におけるさまざまな健康課題などを勉強するのが「健康科学と予防医学」です。

 

あくまでも社会全体をみるので、健康に関わる法律や政策もたくさん登場します。特に、母子保健、学校保健、産業保険、精神保健、国際保健など、さまざまな分野に分けて考えていきます。

 

レポートは、テキストの内容を基盤に、最新の情報を調査し、表や図をあわせてまとめればOKでした。それほど時間をかけずに仕上がったので、難易度は高くないと思います。

 

試験のほうは、テキストを少なくとも1回は通読しておくと良いと思います。テキスト全体を把握すると、こことここが繋がっているんだ、と理解できるようになるので、試験問題にも回答しやすくなるはずです。

 

この科目は、とにかく出題のヤマをはりにくい。私がみた限りでは、全く同じ問題はほぼ出題されていなかったです。微妙に問い方が違うので、同じテーマだとしても目線を変えてみる必要があったり。

 

例えばSDGsについての問題が出されたとして、「いまの日本が力をいれるべき項目」を聞かれるのと、「予防医学として必要な項目とその取り組み」を聞かれるのでは答えは全く違いますよね。そんな感じです。

 

それぞれの分野の保健について、関連している法律や政策は抑えておくべきだと思います。母子保健なら母子保健法、健やか親子21とか。

 

色々な法律が絡んでくるから、結構ややこしいです。特に私は、「疫学」そのものは好きなんですが、社会全体の話になるとちょっと苦手で、勉強しながら何度も逃げ出したくなりました。笑

 

でも、テキストを読み込んでると、ふっと色々なものが繋がって楽しくなってくる瞬間があるので、そこまで踏ん張れば大丈夫。多分。

 

あと、スクーリング科目の「食物学特講」を先にとっておくと、疫学研究の種類と特徴を覚えやすいのでおすすめです!

 

疫学研究には、コホート研究やらケースコントロール研究やらメタアナリシスやら色々あるのですが、これがテキストだとまぁ分かりにくい。

 

講義を受けて、実際の研究をいくつか見ておくと把握しやすいです。

 

あと、こちらのYouTube動画もおすすめ!

 

 

色々見ましたが、試験対策にはこの動画が1番です。

 

 私は科目修了試験の会場に向かうあいだ、この動画を聞き流していました。笑

 

この動画をupしている方は、栄養に関する動画もたくさん公開しているので、ほかの科目にも役立ちますよ♪