中日クラウンズと言えば川田大三。毎年あのジメ~っとした話術で重苦しい雰囲気を造り出す、’放送席のクラウンズ男’である。
これがどうしたことか今年は降板。気が落ち込むような解説を聞かなくて済むのは朗報...のはずだったが。

予選2日が終わった時点で何か物足りない。代役倉本の解説は可も無く不可も無く聴き易いのだが、大会のイメージを一人で変えてしまうアクの強さもなければ興奮して我を忘れ暴走する不安も無い。
本来はそれで良いのだろう。しかしこれまで太三が人工的に造り上げた陰湿なクラウンズ像はあまりにも大き過ぎた。正直足りないと感じる。倉本では間に合わない。

2010年石川遼が58で衝撃的な優勝を飾った瞬間、太三が過去再三に渡りネチネチと語り伝えた歴史だの伝統は全て吹き飛んだ。太三最大のピンチ。息絶えたかに見えたこの時こそ退任のタイミングであっただろう。

翌年の放送席に太三がいた。何食わぬ顔で座った。そう、太三は勝った。世界最小スコアに勝った。58をも撥ね除ける真のクラウンズ男。
いつか帰ってきて欲しい、そしてあの石川と再び和合で

伝統の一戦は始まる...