もう何も信じないと決めたハズだった。でもそれで傷付けてしまっている人が居る事にも気付いてしまった。その人を傷付けたくないと思った。自分に出来る事はなんだろう。信じる事なんだろうか。信じて良いのだろうか。また裏切られるのではないだろうか。そうなったら俺はもうきっと何もかも辞めてしまうだろう。それでも良いのだろうか。いいや、違うんだ、そもそもが、こんなハズじゃないだろう。もっと穏やかな、暖かな、優しい、そんな物で満たされるものだろう。そうだな、そんなものもきっと確かにある。でもそれを恐怖が上塗りしていただけの事、それに気がついたのだから。自分に足りないものはなんだろう。勇気?そう、勇気なんだろう。踏み出す勇気が無いのだ。そこまで分かっているというのだから笑いものなのです。そうやって自問自答を繰り返す、無駄な時間、この部屋からは何も生み出さない。何も。何一つ。勇気が欲しい。確かな物など必要が無いと、思える勇気が欲しい。明日も生きて行く勇気が、欲しい。人を信じる、勇気が欲しい。自分を信じる、勇気が欲しい。
気付いてしまった事がある。そしてそれを見て見ぬ振りをしていた億劫な自分にも気付いてしまった。恐怖でしかなかったんだ、この感情が。またあの日々の繰り返しかと思うと、辛くて、途方もなくて。
