人を愛おしむ事を忘れた
生きる意味なんてないと
幸せの意味なんかないと
愛なんてくだらないと
知った今
誰かに
あなたは悲しい人だね
って言われても
私は悲しくなくて
心が麻痺して
何事にも
機能しなくなって
誰でもいいからと
夜を過ごしたって
何も埋まらない事を
百も承知だった
空っぽだから
何かを埋めたかった
空っぽだから
温かい何かを
求めていた
そんな気持ちさえ
なくなった今
私は
だんだん
痛みを感じなくなった
そのくせ
傷はつけたくなくて
知る事を拒んだ
幸せな人間を
幸せな時間を
私の記憶の中に
刻みたくなくて
逃げ回った
出口がないから
暴れまわる
闇からは
出られないと知った
闇から出るには
光がないと
進めない事を知った
光を見つけるには
勇気が必要
そんな事を
何年もしていないから
私は臆病になり
病気だからって
ごまかした
ごまかす程
嘘が増えた
嘘は
自分を悲しますだけで
光は私には降り注がない
きっと
ずっと
自分は
こんなじゃないかな
なんて思う
だから人間は去り行き
気付けば
誰もいない時期もあった
今は
正直
分からない
素敵な人はいるけど
また失うんじゃないかと思う
だから
分からない
今は愛おしむ事を忘れたから
大切とか
愛とか
知らなくて
感情が機能しなくて
笑うのも
泣くのも
上手にできなくて
ただただ
時計が時間を刻むのを
ただただ
眺める日々
記憶を遡り
誰かに会って触れる
そんな日々もあったななんて
思ってみる
今私は
呼吸をする