ドイツ金融当局は犯罪防止策の一貫と題して、5,000ユーロ(約65万円)以上の現金決済の禁止と500ユーロ紙幣の廃止を検討しているとの事。

ドイツ政府の経済顧問であるペーター・ポーファンガー氏は2015年に、Del Spiegelで、

『硬貨や紙幣はもはや時代遅れであり、中央銀行の影響力を弱める。現金を廃止することで、中央銀行の金融政策を効果的に実施することができる。次回のG-7サミットで現金を世界レベルで廃止することを議論すべき。』

と述べております。

この見解はドイツ連邦銀行を含め、世界中の中央銀行や多くのケインズ派の経済学者たちに支持されております。


 ではなぜ、現金廃止が中央銀行にとって都合が良いのでしょうか。

まず、今の世界の経済状況を考えると、銀行倒産のリスクは高く、取り付け騒ぎが起きること。

倒産危機の際、銀行救済のためのベイルインが、マイナス金利で簡単に実行できること。

中央銀行の視点では、通貨量をコントロールできることで、金融政策を簡単に実施できること。

消費が下がれば、銀行預金に大幅なマイナス金利を課せることで、国民はお金を使い、消費活動を上げることができます。

経済が過熱していれば、国民による消費を下げるため、預金金利を高く設定、消費より貯蓄を拡大することができます。

こちらは、銀行にとって都合のいい制度であり、
国民の経済活動は完全に銀行によって監視
コントロールされることになっていくのかもしれません。