錦繍 宮本輝 | さくらのブログ

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石田ゆり子さんの自伝に、宮本輝さんの、錦繍という本が大絶賛されてのっていました。
ですから、どんなに素敵な本だろうと思い、買って久々に小説を読んでみました。

大絶賛。意味が分かりました。

男女の手紙形式で全ての物語が進んでいきます。

とある事件がきっかけとなって、離ればなれになってしまった夫婦の物語です。

離ればなれになっても、人と人は、思いながら、自分の人生を生きていくのだなとおもいます。

とても意味深い本でした。

そうして、内容もさることながら、本に出てくる、主人公の一人、亜紀の、手紙での言葉つかい。このように、美しいお手紙が書けるもちろん、内容は、宮本輝さんが書かれているのですが、女性らしく、言葉の始め方や、言葉の選び方。
手紙で、会ってみたいなぁと思う、美しい文章でした。

そうして、もう一人の主人公有馬靖明の、文章。男性らしいお手紙ですが、こちらも、とても、紳士的ですばらしく、私生活で、使っている態度とは少々違う言い方をしている、本当の、有馬さんは、紳士なのだ!そして、男なのだ!と感じる文章でした。
有馬さんが使う、亜紀にたいしてのあなたという言葉。
愛を感じます。


登場人物で魅力を感じた、令子さん。
小説の最後らへん。
うち、あんたの奥さんすきや。
この文章だけで、泣けてくる。

悲しくてとてもとても優しさが溢れる言葉がたくさんちりばめられている。

素敵な本をありがとうございました。