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地域通貨

NHKのエンデの遺言を見た.今更だけど.エンデの遺言についてはググったら便利なサイトを見つけたので未視聴の方はこちらを参考にして欲しい.
参考URL:http://www3.plala.or.jp/mig/will-jp.html

さて,これを見ると地域通貨の採用がデフレ(恐慌)経済に対して非常に有効な金融政策であることが分かる.NHKらしく過去の事例や最近の事例を順に紹介しながら,地域通貨の特性について詳しく説明してくれるので分かりやすい.この番組が放映された後,日本でも地域通貨のブームが発生したらしい.

ところが,日本における地域通貨の成功例というのをあまり耳にしない.私の見識不足か,単にもう少し頑張って検索を続けたら成功事例に出会えるのかもしれないが,今のところ,私は成功した地域通貨を知らないのだ.成功しない理由として「日本では規制が厳しいため」というのがあるらしいのだが,地域通貨としての特性を備えた商品券のようなものならいくらでも発行できるのではないだろうか?


出来れば発行主体は「地域のスーパーマーケット」が良いと思う.パートのおばちゃんたちは,パートをするだけの経済的事情はあるだろうが,食材や生活用品の多くをそのスーパーマーケットに依存しているとも思われる.そこで,その依存度に応じておばちゃんたちの給与の一部を商品券で提供する.ある程度の商品券を流通させたら,再発行はやめる.でないと,支払いが商品券だらけになって,スーパーが必要な商品を仕入れることが出来なくなるからだ.全体の流通量は店が把握できるので,その総量を適正値に保つこともそれほど難しくは無いと思われるし,過度なインフレを発生させると店そのものの経営を圧迫するので自制も働きやすい.
何故,パートのおばちゃんかというと,彼女たちの損得勘定の感覚の高さが将来的にこの商品券流通にとって重要だからだ.例えば,2000円の買い物をするとする.消費税が10%なら,2200円の支払いとなる.一方,ここで1000円の商品券を使うとどうなるか?支払いは残金1000円と消費税10%で1100円となる.1000円の商品券を使うと1100円安くなり,100円分お得なのだ.例えば日給9000円の人が日給8000円となる代わりに1000円の商品券を受け取るとすると,消費税の差額分で給与は実質9100円となる.これは家庭の主婦にとってはかなり大きな差となる.さらに,8000円の日給に1000円の商品券ではなく2000円の商品券とするなど「商品券を使うなら給与の額面を増やす」といった対応を取れば,日給が額面上10000円となり,実質は10200円とお得感はさらに大きくなる.こういった「お得感」というのは学生やサラリーマンには希薄だから効果が無い.主婦がパートで働くような場所で,かつ,その主婦たちがよく利用している商店が発行するのが理想的だ.
これが法律上可能なら(規制されている?),消費税が増額されるほど,税を回避する手段としての商品券の価値が上がることになる.消費税の分だけ「お得になる」という分かりやすいシステムだ.(消費税が10%の時に500円,1000円,2000円の商品券を持っているならそれぞれ50円,100円,200円お得だということだ.これが消費税20%なら,100円,200円,400円となる.計算が簡単なのも特徴だろう)
さて,さらにアイデアを出して見ようと思う.
商品券の流通がある程度,安定してきたら近隣の商店街や銀行などにもこれを広げて行くことにする.銀行では一部の支払いを割引券で受け取る一方,地元従業員の給与の一部を割引券で支払う事が出来るなど受け取りは経営上可能だと思う.また一般店舗にとっては,地域通貨を採用することで収益が向上する.スーパー以外の選択肢が増えれば,よりその価値は高まる.
商品券には有効期限などが設定されると思われる.有効期限は最初に設定した後,固定にし,期限の1ヶ月くらい前までは給与として使用し続けたらどうだろうか?1ヶ月を切ったら,スーパー主催でイベントを企画し,そのイベントで使いきってもらうようにしたら良い.商品券はある意味でそのイベントの広告塔となるわけである.スーパーにとってはそこで回収された金額分の商品券を再発行するだけの話なのだが,こういった「商品券が流通する範囲」でイベントを実施することで,共同体の結束を強くすることが出来ると期待できないだろうか.(※イベントの規模は主催者の財務状況で無理の無いレベルで行えば良い.例えば,日常の給与支払い時に期限を更新し続け,回収できなかった期限切れ金額に相当するレベルでイベントを開催しても良い)
最後に,発行主体たるスーパーマーケットの道義的責任について言及したい.スーパーマーケット自体は商品券の発行について自制的である.過度な発行は経営状態にダメージを与えるためで,適切な発行量は理論的に推定できると思う.しかし,その金額が多いにせよ少ないにせよ,利用者は納税を回避できるので使用はかなり積極的だと思われる.消費税を回避するということは,現在の恐慌デフレ下においては十分に理解できることだが,将来,日本政府が公共投資を拡大し,自らが果たすべき役割に真摯に取り組んでいる時には,これに意図的に協力しないこと(協力を減らすこと)は道義的に正しいことであろうか?その答えは,発行主体が商品券流通によって得た利益を出来るだけ地域に還元することだと思われる.道義的責任は,「商品券流通の影響による円での取引量増加による税収増加」で十分に果たされるかもしれないが,例えば,防災や教育のような国家の支援が本来必要とされる分野については「地域貢献」によって発行主体が積極的な役割を果たすべきだろうと思う.

生涯学習大学院

近年,大学のキャンパスを歩いていて思うことは,アカデミックな雰囲気と若いエネルギーが満ちていて楽しい所だということだ.老人ホームの方々が散歩するなら,大学キャンパスは良いかもしれない.(ただ,ちょっと自転車が危ないか・・・)

生涯学習という言葉があるが,これは今のところ趣味の話になっている.中には定年退職後にNGO活動などで大きな成果を上げるようなすごいおじいちゃんも結構いるみたいだけど,全員そうはなれない.ただ,時間と金銭に余裕のある定年後のおじいちゃん・おばあちゃんが大学に戻ってきて,工学や社会学の新しい分野なんかにどんどん挑戦して行ってくれるなら,これは大きな知的資産になるんじゃないだろうか?と最近思うようになった.おじいちゃん・おばあちゃんからしても,若い人とゼミや研究室で議論することは,いかにも健康的で良いことだと思う.通学も良い運動になるかもしれないし.少なくとも将来の不安ばかりを煽りたてるテレビの前で過ごすよりははるかに良い.大学で活発に活動し,さらに平均寿命を延ばしてもらおう!そのついでに学費を大学に落として行ってもらおう!大学周辺の居酒屋の売り上げにも貢献してもらおう!もし可能なら,大学にとってこれほど助かることは無い.

高齢の人でも最近まで技術者やってましたなんて人は結構,多いと思う.こういった人たちには,是非とも趣味的工学を研究室でやってほしい.古い技術の中にも面白いアイデアが結構あったりするので,学生を実戦力として鍛える良い教材になるんだな,これが.私は土木の人間だけど,地元の橋梁を点検した結果なんかを出してくれるだけでも非常に有り難い.私のおじいちゃんは鉄鋼会社の技術者だけど,以前に見せてもらった「綺麗に表面を仕上げるだけの機械」の設計図なんかは美しくて見とれてしまう.まぁ,同じ仕事を任されたら,私ならパソコン使って無機質にさっさと仕上げてしまうけど.

モチベーションを高めるために,生涯学習修士とか生涯学習博士みたいな新しい証書を大学がちゃんと発行するなら,欲しいと思う人もいるんじゃないだろうか?「東京大学大学院生涯学習修士」とかカッコよくないですか?私なら「京都大学」が欲しいな.京都住みだし.さらに文部科学省が生涯学習博士を対象とした研究予算出してくれたらもっと燃えると思うんだよな~.良い知的スポーツみたいな感じで.

「さぁ,続いては九州大学からお越し下さいました山田喜兵衛(80)さんです.テーマは『洋上風力発電に応用可能な旧式技術の紹介』ということでこれはなかなか興味深い研究になりそうです!審査点が60点になりますと研究費50万円がプレゼント,満点ですと100万円を掛けた決勝トーナメント出場となります.それではプレゼン,スタート!」

みたいな.悪ふざけが過ぎるかな?健康的なスポーツであり,娯楽メディアであり,研究機関にとっての美味しいビジネスであり,国家規模での研究開発であるシステム的にデザインされた「生涯学習」.そんな制度,どうでしょうか?

リダンダンシー

日本はリダンダンシーの高い国であるべきだし,すでに高い国だと自負している.
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