秋山オイル問題に関しては、世間も盛り上がりに盛り上がって充分
な話題を作ったと思うし、秋山は無期限出場停止(実質K-1クビ)という
重い罰を受けた。世間の信用も完全に失った。これで正月に悶々として
いた僕の気持ちも晴れた。
・・・・・・ハズだったが、まだ心の片隅に引っかかるものがある。
「紙プロ」を読んで、何となくその正体が分かってきた。
それは、桜庭の切なさである。グレイシーハンターとして
活き活きとリングで戦っていた桜庭。強豪の攻撃ものらりくらりと交
して、鮮烈な一本勝ちをおさめていたあの頃・・・・・・。
しかしいつからか、殴られて腫上がった顔と流血、そして敗北という
切ないイメージが桜庭に付きまとうようになる・・・・・。例え試合に勝
利しても、昔のように安心しては見ていられなくなっていた。
今回の試合に関しても、秋山が勝つんじゃないかと予想していた。
桜庭に勝って欲しいが、ノリにノッている秋山と、切ない桜庭
では、秋山有利かと・・・・・。
試合は予想以上に秋山がボロ勝ちで、負けた桜庭は何か訴えていて
物々しい雰囲気のままテレビ放送は終わり、イヤ~な気持ちのまま
新年を迎えることになった。
そこに「秋山オイル問題」が浮上し、
何となく僕は救われた
気がしたのだ・・・・・・・。
桜庭は実力で負けたんじゃない、秋山の反則だったんだ、と。
ぶっちゃけて言ってしまうと、秋山なんてどうでも良くて、
切ない桜庭を見たくない、ということなのかもしれない。
日本の総合格闘技を盛り上げてくれた、偉大な桜庭の痛
々しい姿は見たくない。今回ここまで騒ぎが大きくなったのも、格闘
ファンに潜在的にそんな思いがあったからだと思う。