まだまだ書きたいことはある。
・ツートンカラー
東京から北海道を目指すとなれば、ひたすら北上する事になる。
これが何を意味するのか?
主に午前中に行動する僕は、東から照りつける太陽の光をずっ
と右半身に浴び続ける事になるのだ。右腕、顔の右側、足の右
のふくらはぎ。ただでさえ日焼けで黒い僕だが、この部分は際
立って黒い。ツートンカラー人間である。特に右腕がひどい。
皮がむけた上から強い日差しを浴び続けたせいか、もはや日本
人とは思えぬ黒さである。
ツートンカラーはいつ解消されるのだろうか?
・航空ショー
詳しい場所は忘れてしまったのだが、あれは確か青森県小川
原湖へ向かう道であったように思う。一日の行動も終盤で、疲れ
てグタグタになっていた時、僕は航空ショー(練習かも)を目撃し
たのだ。
晴れた午後の田んぼ道をのろのろと走っていると、頭上で爆音
が鳴り響いた。驚いてそちらを見ると、何もない。
音の正体は、すでに遥か彼方である。
はえ~~・・・・・。
「音が見える」とでも表現したくなる。衝撃がビシビシと体に伝わ
ってくる。こんなに迫力あるんだ・・・・・・。
田んぼに爆音鳴り響かせるジェット機は、戦争の風景とも一致し
た。こんなのが攻撃してきたら怖いよ・・・・・・・・。
しかし今ジェット機は、見るものを楽しませる為に飛んでいる。
5機のジェット機は綺麗な逆V字型に並んで、空を走る。
うち2機が隊列から離れ、左右対称に大きな弧を描き始める。
機体から噴出される飛行機雲は、いつか大きなハートマークを
青空のキャンパスに浮かべたのである。
わ~~、すげ~~!!
子供のようにはしゃぐしかない。
コンビネーションプレイの次は、個人技である。
高速スピンをしながら空を駆け抜けていく機体。ジェットコース
ターのような、大きな大きなループを描く機体。どれもお見事。
よくテレビなんかで見ることはあるけど、迫力が全然違う。スピ
ード感が凄まじい。ちょっと目を離した隙にもうどこかに行ってし
まって、爆音がしたかと思うといきなり目の前に現れたりする。
僕はそんな光景を見ながら、田舎道をちんたら走っていた。
・条件反射的快便男
本編でも少し触れたが、少し詳しく。キレイな話ではないので、
嫌な人は読まない方がいいです。
僕はそもそも胃腸があまり強い方ではない。学校に行く途中に
お腹が痛くなり途中下車する事もままある。
そんな僕が、この旅でピンチに陥ったのは僅かに一回。残りは
どこかしらのトイレでキチンと用を足していた事になる。半分は
野宿をしていたのに、どうしてこんなに優秀な結果を残せたのだ
ろうか?
答えは、条件反射である。
道の駅、コンビニ等、トイレのある施設をブラブラしていると、不
意に催す。(いや、狙ってやっているのだから不意ではないか)
何となく「来るなぁ」という予兆を感じると僕はこれらの施設に身
を隠す。そしてミッションを遂行すると、スッキリした顔で再び自
転車を走らせるのである。
ただ、一度だけ失敗した事があった。あれは岩手の田んぼ道。
あわわわわ・・・・・・・・。