八戸に近づくにつれ、トラックが増えてくる。
僕の通うクライミングジムには八戸出身の人がいて、以前一緒に
飲んだときに散々八戸のよさを語られた。それによって僕に植え付
けられた八戸のイメージは、
海の幸の美味い、自然一杯の町
である。まあ、結構田舎っぽい感じの。
しかし、それはとんでもない間違いであった。
メッチャ都会じゃん!!
この旅でこれまでに見た中では、最大の町であった。しかも少し都
会っぽく洗練されている。これまで姿を消していた、マクドナルド、セ
ブンイレブン、その他ファミリーレストランが姿を見せ始めたのだ。
荷物を積んだ自転車で走っていると目立って仕方ない。全く不覚で
あった・・・・・。
とりあえず大きな目安である八戸に着いたので、一休みし今後の進
路を考えることにした。ミニストップでベルギーチョコソフトを食べ、
地図を開いた。
小川原湖に行くには県道8号線に入りたいが、それまでにも数本ゴ
チャゴチャした細い道を通らなければならない。全く都会の道路らし
く複雑に絡み合っている。面倒だなぁ・・・・・。
ブラブラ八戸市外を走っていると、バッティングセンターを見つけた。
それも室内。さすが都会や・・・・・。2回プレイしていく。チャリのおか
げで下半身が安定したのか、もの凄い当たりを連発した。爽快であ
った。
その後景色が良いという種差海岸を見に行く。うみねこラインという
狭くアップダウンの激しい海岸沿いの道路を20分程ほど走ると、展
望台に辿り着いた。ここからの眺めがまた素晴らしかった。視界をさ
えぎるものが何もないため、どこまでも続く一面の海を見ることが出
来る。
地球は丸い
ということを実感出来た。展望台のすぐ側はいい感じの原っぱなので
ここでの野宿も真剣に考えてしまった。この海から上る朝日はさぞ素
晴らしいものだろうな・・・・・・・。
しかしやはり明日走る距離を縮めるべく小川原湖へ向かう事に。
種差海岸からの眺め
ここから小川原湖への40キロほどの道は、意外にも過酷な物であっ
た。まず道幅が一気に狭くなる。そしてアップダウンが矢継ぎ早に現
れる。そして、空いているだろうと予想した道はかなりの交通量であっ
たのだ。どうやら小川原湖はかなりの観光スポットであるようなのだ。
この車の量は、日曜の観光客によるものだろう・・・・・・。
昼前になると日差しも強くなり、消耗した体は自転車がパンクしたの
かと勘違いするほどペダルを重く感じさせた。4日目にも匹敵する辛
さであった。
小川原湖なんかにするんじゃなかったぜ・・・・・・・。
後悔役に立たずである。途中何度も水分補給の休憩を取りながら
進む。午後1時を過ぎた頃、悪い事に雨まで降り出した。20分ほど
雨宿りをしていると雨足が弱まったので、残り5キロほどの距離を、
ラストスパートと飛ばして走ることにした。
早く止まないかな・・・・。
最後の坂道の辛いこと辛いこと・・・・・。狭いのに交通量の多い、急
な上り坂である。車がすれ違う時は僕が邪魔である。わざわざ後ろ
で待って、追い抜いてくれる。
皆さん、ご迷惑お掛けします・・・・・。
全く旅というのは、こうした小さな小さな親切なしには成り立たない。
本当に皆さんには感謝の念が湧いてくる。これは今回の旅で得た
ものの一つ・・・・・。
かなりズタボロになりつつも、何とか道の駅「おがわら湖」に到着。
かなり大規模なこの道の駅には車がズラリと並び、観光客で溢れ
返っていた。出店では焼き鳥やらフランクフルトやら売っていて、ち
ょっとした縁日の雰囲気である。
俺は、
青森ってのはもっと田舎だと思っていたよ。
全然違うんだもんなぁ・・・・・・・・・。
かなりグッタリしつつも、何とか走りきったことに一安心する。
今日は雨も振るみたいだし、めちゃ疲れたし、小川原湖で野宿場所
探すのはかったるいなぁ・・・・・・・(小川原湖までは坂道を2キロほど
進まなければならない)。
安い宿が見つかったらそちらにしてしまおう、そう思い観光案内へ向
かった。


