美術館に行く | モラトリアムな日々

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

今日はな~んの予定もない幸せな一日である。

あっついし、クライミングは明日行くとして・・・・・。


そうだ、美術館に行こう!


涼しい美術館でじっくり絵画などを眺めるというのも、

優雅な休日の過ごし方ではないか。

早速上野へ向かう。

東京美術館では今、「ルーブル展」をやっている模様。

タイミングバッチリ、と喜び勇み入館するも、そこは暇そう

なオバチャンと修学旅行生でごった返していた。


・・・これじゃゆっくり見られないし、イメージと違う。


諦めて出る事に。

僕は何か特別に見たい絵があるわけではなく、美術館で

ブラブラする休日を過ごしたいだけなのだ(ヘンな人)。

少しはずれにある「国立西洋美術館」へ向かう。

こちらは人も疎ら。入館料学生何と130円。いいぞいいぞ。

順路に従い進むと、古めかしそうな絵がズラッと壁に掛けら

れているのが見える。

パンフを見ると、「17世紀のイタリア絵画」や「ルネサンスの

北方絵画」のゾーンであるらしい。キリストやマリアを描いた

宗教画が多かった。

じっくり見てみても、う~ん、よく分かりません・・・・・。

きれいな絵だな、と思うものは何枚かあったが。

軽く流して見る感じで進む。

面白くなってきたのは、「印象派」のゾーンに入ってから。

ポール・シニャックの「サン=トロペの港」という作品がもの凄

くて、とても気に入った。

サイズは縦2メートル、横3メートルくらいと大きめ。

西洋の港町を描いた物なのだが、色使いと描き方が特徴的

である。絵の具をチョンチョンとドットの様に塗ってある。近く

から見ると何がなんだかだが、少し離れてみると


「おお、こんな風に見えるのか!!」


と大感激する。(これが印象派の技法なんだっけ?)

港町は日没に差し掛かってるらしく、手前で漁の終い支度を

する漁師達を青い影が包み、西の空は赤みが差してきてい

る。橙色に染まる街並やそれを写す水面は、どこか優しい印

象を与える。

近づいてみると分かるが、とにかく色使いが独創的なのだ。

え、こんな色使うの?と思ったり。

20分くらい近づいたり離れたりしながら、ずっと見ていた。

今日のMVPである。

一つでも心打たれる作品に出会えてよかった。

国立西洋美術館は、絵画の他にも彫刻も置いてあり、なかな

かのボリュームである。

これで130円なのだから、超良心的である。(値段かよ)

帰りにアメ横をぶらつく。

いい休日になった。