奇妙な人々 | モラトリアムな日々

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

今日千駄ヶ谷のバイト先に「マクロ」の人たちが食べに来た。

厨房はあれこれ悩んで、「マクロ」限定メニューを作るのに苦心してい

た。


まくろ?何のこっちゃ?

キッチンのおっさん二人は「マクロ」について熱く語り合っている。


「マクロ」、正しくは「マクロビオティック」。

食べ物を陰性、陽性、中性に分け、どちらにも偏ることのないような食事

をし、それにより心と体を活性し、充実した生活を送るという東洋の思想

に基づいた健康法らしい。(間違ってても襲撃しないでね)


2時頃、彼らは来店した。

おっさん3人、おばさん2人、おばあちゃん1人。最初におっさんが入って

きて


「あのー、今日予約していた者ですが・・・」


と言って、店をキョロキョロ見回した。

あ、怪しいなぁ・・・・この人。その後も、彼らのアヤシイ攻撃は続いた。


・おばあちゃんが10分に一回位トイレに行く。それに必ずおばさんが付いて

行く。ボケているのか?


・一品一品、原材料、原産地、調理法を聞きに来る。キョロキョロしながら。

ここはジャングルじゃないんですよ、と突っ込んであげたかった。


・帰りに店のパンを買い占める。よほど気に入ったのか厨房に4人ほどで押

しかけ、「売ってくれ」と連呼。こ、怖い・・・・・


・・・・・・・・・・「マクロ」がどういうものか詳しくは知らないし悪く言うつもりはな

いが、ハッキリ言って彼らは怪しい集団でしかなかった。話によるとかなり高

尚なライフスタイルらしいが、それを実践した結果があれじゃあしょうがない

でしょ?

彼らが帰った後にはキッチンもホールも、深い疲労感が漂った。自分達のラ

イフスタイルより、まず人の迷惑考えろっての・・・・・・・。


どんな宗教もどんな思想も、最初にあったものからはかなりズレて伝わって

いく。今日来たのは確かに怪しい人達であったが、「マクロ」の思想自体は悪

いものではないし、キチンと実践している人は中にはいるのだ・・・・・と料理長

がカバーしていると、店の電話が鳴った。


「あのー・・・紹介してもらった店に来たのですが、パンがないんですよね・・」


あ・・・あんたら・・・・。

僕の中で「マクロ」と彼らのイメージががっちりと結ばれた一日であった。