最初は絵本は好きでも嫌いでもなく
ただ普通でした💦
あんまり絵本の思い出もなかった
ので大好きとまでその時は
思っていませんでした
きっかけは保育士になって1年目のお話
私が初めて赴任した園は
自宅から近所の小さな保育園でした
全園児30人
周りは散歩コースもたくさんあって
運動場も広く
のびのび保育ができる環境でした
その園で出会ったT先生がいました
その先生の保育は子供を
引きつける魅力たっぷりで
T先生の毎日楽しい保育を見て
日々勉強の毎日でした
すごく優しい先生で
私のことも親身になって
気にかけてくれました
そんなT先生は
絵本が大好きで毎日絵本の読み聞かせを
していてすごく絵本を大切にしてました
そしてT先生は必ず帰る前は
保育室の環境を整えて帰るし
絵本棚の絵本はきちんと
整理整頓されてました
そんな一方で私は
日々の保育でいっぱいいっぱいで
部屋はぐちゃぐちゃで
片付けが苦手
そして何より気遣いが
出来ずな子でした...
それを見かねたT先生は私に
先生、保育室の絵本棚の絵本だけは綺麗にして帰りなさい
と言われました
次の日から言われた通りに
絵本を綺麗に並べよう！と思って
意気込んだけど
続かない私...
その度に
T先生は部屋を綺麗にしなさい！
絵本を綺麗に並べて帰りなさい！
と本気で私は叱ってくれました
絵本のことではなく
私自身がちゃんと仕事を
していなかったりすると
叱られました
その度に、凹み
涙が出る日も、、
涙が出る日も、、何で私にはできないんだろうな
怒られてばっかりだなぁ...
そんな日々の繰り返しでも
私は絵本だけは綺麗にしよう！と決め
心がけました
本音をいうと
綺麗にしてもまた子供が触るから
ぐちゃぐちゃになるよね...
と思ったりもしました
最初は、言われてるからやってる感じ
だったけど...
毎日絵本の整理したり
絵本の読み聞かせしてたら
不思議と絵本に
愛着が湧いてきたのです
一冊ずつ手に取りながら
「この絵本はAちゃんとBくんが
取り合いになってた本だなぁ」
「これはCちゃんが好きな絵本だなぁ」
と毎日子供が帰った後の保育室の
本棚の前で一日あったことを
思い出していました
そして気づいたら
毎週絵本探しに本屋行ったり
子供と一緒に絵本片付けたり
破れた絵本を直しながら
いつの間にか
絵本が大好きになっていました
絵本を大好きになり
絵本を見ると愛おしい
そう思わせてくれたのは紛れもなく
T先生がたくさん私のことを
叱ってくれたからです
それは愛のある叱り方だったからこそ
私の心に響きました
T先生の存在には
感謝の気持ちでいっぱいです
保育士16年で絵本読み聞かせ総数は
4万冊以上になりました
毎日絵本紹介も子どもたちとの
思い出がいっぱいです
子供が帰った保育室で
本棚整理をしながら
感じたことは
忘れる事ができません
最後の保育士生活の
〜思い出のコップと共に想いを馳せて〜
