手紙




4歳になる娘が、字を教えてほしいといってきたので、
どうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、毎晩教えていた。


ある日、娘の通っている保育園の先生から電話があった。


「○○ちゃんから、神様に手紙を届けてほしいって言われたんです」


こっそりと中を読んでみたら、

「いいこにするので、ぱぱをかえしてください。おねがいしますm(_ _)m」


と書いてあったそうだ。

旦那は去年、交通事故で他界した。

字を覚えたかったのは、神様に手紙を書くためだったんだ・・・


受話器を持ったまま、私も先生も泣いてしまった。


「もう少ししたら、パパ戻って来るんだよ~」


最近、娘が明るい声を出す意味がこれでやっとつながった。


娘の心と、写真にしか残っていない旦那を思って涙が止まらない。
船員幼女「せんちょ、ぜんぽーにたからじまをはっけん!」


船長幼女「よし、ふねをつけろ!じょうりくだー」


操舵主幼女「あいあいー」


船員幼女「せんちょ、ひょうりゅうしゃをはっけんしました!」


船長幼女「よし、ひきあげろ!どれいにするぞ」


俺「う~ん、ここは何処だ?たしか船が難破して・・・」


船長幼女「ようこそわがふねへ」(キリッ


船員幼女「おまえはきょうからわれわれのどれいだ」


俺「ここが天国か・・・」



次の日


船長幼女「よーそろー」


長渕「ヨォォォォゥソロォォォォォ」


さらに次の日


船長幼女「どれい、いまからおひるねだからみはりしてろ」


船員幼女「してろ」


俺「はい」

俺「あ、クジラだ」

船長幼女「なに!クジラみたい!」

船員幼女「どこどこ?」

俺「もういなくなりました」

船員幼女「ばか!クジラがきたらすぐよべ!」

船長幼女「やくたたず!ばか!」

ずっと昔見た新聞のコラムに載っていた。


目の不自由な祖父、祖母と、
生活保護をもらいながら住んでいる女子中学生がいて、
二人の面倒を全部見てたが、ある日生活保護のお金を引ったくりされた。


これが地方ニュースになって、カンパが集まった。


役所は、そのカンパが臨時収入だからと言って、生活保護を打ち切った。


カンパの何十万円かなんてすぐになくなって、その子は役所に相談に来たけれど、
役所は臨時収入があったから再開できないと伝えた。


何度か役所に姿を見せたのは確かだが、その度に追い返したようであった。


生活保護を再開してもらえなかったことは、祖父母に言えなかった。

心配をかけたくなかったのか、どんな心境かは今となってはわからない。

目の見えない祖父母にはちゃんとオカズを作って食べさせながら、
その子はずっと、自分は塩とご飯だけ食べていたらしい。


ある時、祖父母がそれに気が付いて、
どうして自分だけそんな食事をしてるのか問いただした。


その子は笑ってごまかした、その夜、首を吊った。