崩壊を望んでいた理由 | 私は家族と生きる。~毒親育ちが母になった~

崩壊を望んでいた理由

気分を害される方がいるかもしれません。

当時中学生の子供の現実逃避だと思って

ご容赦くださいアセアセ





日々ロボットのように生きて
自分のプログラム外の事は
一切受け付けない父だった。

他人がそのプログラム通りに
動かなかった時にだけ
喜怒哀楽の、怒だけ現れた。



私は父の心が動く瞬間が見たかった。

何かに感動したり
共感したり
悲しんだり

そんな場面を望めない事は
もうずっと前からわかっていた。

どんなに何度訴えても
私の言葉で、気持ちで
父の何かが変化する事は一切なかった。



だからいっその事
何か我が家に
特大の大事件が起こればいいのにと思った。


ありもしない大金をつぎ込むほどに
何かにのめり込む情熱。

酒やギャンブルに溺れるほどに
何かから逃れようとする繊細さ。

よその誰かに心を奪われるような人間臭さ。



それがたとえ一家離散に繋がったとしても

父には人間の心があるのだと

もし心があるのなら
私の思いも理解してもらえるのではないかと

心のどこかで望んでいた。



父が私をほんの少しでも理解してくれるという
光を感じられるのならば

形だけの家族は壊れていいと思った。




だけど、当然叶わなかった。

我が家には大事件など起こるはずもなく
外面だけを保ったまま
私は父の庇護のもと
最低限の生活と教育を保証された。


父が私に与えたかったものを
私は今、手に入れているのだろうか。


大病をして命の期限を意識したであろう今も
父はあの頃と変わらず
ロボットのように生きているだろうか。