雷の季節に思い出す
我が家の子供たちは雷が苦手だ。
今でこそ恐怖に固まるような事はなくなったものの、もっと小さい頃は少しでもゴロゴロ聞こえようものなら顔面蒼白になって、お喋りな次男が一言も喋らなくなるほど怖がっていた。
ある日、雷が鳴る中で2階で用事を済ませてリビングに戻ってくると、子供たちの遊び方になんだか違和感があった。
三人とも右手だけを使って遊んでいた。
左手を見ると全員おへそを隠している。
雷様におへそを取られないように手で隠していたらしい。
次男が「ママ!!!!」と叫びながら大慌てて飛んできて、左手で自分のへそを、右手で私のへそを隠した。
ママのおへそがまだついているか、早く服をめくって確認してみろと。
まだとられていない(当たり前)私のへそを見て心底安心した顔をした。
少し大きくなって知恵がついてくると、そのうち手で隠すのが面倒になったらしく、ズボンに折り畳んだティッシュを挟んでおへそを隠すようになった。
三人は雷が鳴るとおへそを取られると未だに思っている。
余談だけど、私は雷が好き。(停電は困る)
私の地元は雷が多い地域で、夏はほぼ毎日ゴロゴロ聞こえていたような気がするし(盛ってるかも)、朝晩鳴る事も珍しくなかった。
雷雨の時の独特な空の色と濡れた土の匂いを思い出す。
雷鳴と豪雨で世界から隔絶されて、いっときだけ誰とも何とも関わらなくて済む世界にいられるような安心感。