俺たちは、まだまだ高く飛べる

俺たちは、まだまだ高く飛べる

仙台で、社会人としてクズ。
音楽と、愛する友人と過ごす時間に救いを。
関わり合いになるみんな、全てお幸せに。
それがいい。

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朝、目覚めると何やら外が騒がしいので、窓から外を覗き込んだ。


そこには50人くらいの人がいて、何かソワソワしながら立っていた。

その中にいる1人の老女が僕の顔を指差し

「キャー!」

と叫んだ。


血の気が引いた。


その叫び声がキッカケなのか、大勢の屈強な男たちが僕の家に踏み込んできた。

そして僕はその者達に担ぎ上げられ、ワッショイ、ワッショイと外に連れ出された。


一体何が起きているんだ!?


寝ぼけた頭じゃ、何も考えられない。


そのまま僕は神輿に乗せられた。

いつの間にか服は白袴になっていた。

駅前から、市役所を経由して、河川敷に移動。


そこには人の群れ、群れ、群れ。


フジロックで言うところのグリーンステージ満員ぐらいの人。(4万人程度?)


僕は神輿から降ろされ、その人垣を掻き分け、中央のステージに立たされた。


やおら司会の男が現れ、開口一番

「誕生日おめでとうございます!」


そして


耳が壊れるほど御歓声

街が吹き飛ばされるほどの祝砲

目の前が見えなくなるほどの紙吹雪


察しの悪い僕でもようやく分かった。

今日、誕生日だ。


そこからは夢のような展開だった。

ロンドン五輪メダリストたちからの祝辞

地元の小学生達によるマスゲーム

トヨタ自動車のお偉いさんから車の贈呈(あのデカいキーをもらった)

今日の午前1時に発見された新星の命名式(学名 ムラボシ)


ここまでのイベントをこなした後、司会の男が俺にマイクを向け

「さあ、何か一言!」


と言うので、マイクを持ち、改めて大群衆と対峙した。

僕がマイクを持つと、今までの喧騒が嘘のみたいに、河川敷はまるで誰もいない様な静寂に包まれた。


僕は話す


「えー、みんなが静かになるまでに3時間50分も掛かりましたね。それはいい、まず今日はどうもありがとう。最高の誕生日です」


と短いコメントを発し、群衆に向けてダイブ。


プレゼントが山の様に積まれたトラック(10tユニック車)まで胴上げで進み、そのままそのトラックにて会場を去った。


まだ昼の12時。

まだ、誕生日が始まったばかりじゃないか。


困ったなあ。

まだ12時間もあるや。



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ちなみに今日が誕生日だと言う事以外はフィクション。