昨日の5月12日は『看護の日』でした。
昨日は仕事が忙しく、疲れ果てていてブログを更新できませんでしたが、昨日でこのブログを始めて2年になります。
たまたま、書き始めた日が『看護の日』で、昨年フォロワーさんに『看護の日』に始めるなんて看護師らしいですねと教えて頂くまで、気が付きませんでした。
2021年の5月12日は、2023年の5月12日にこんなにも疲れ果てる程忙しく仕事ができる日が来るなんて、想像もしていませんでした。
2年という月日は、いろんな環境も変わり、たくさんの人と出会い、別れもあり、たくさんの感情の中毎日を過ごしています。
2年前は、治療の真っ只中で、一番つらい抗がん剤治療中でした。手術を目前にしていましたが、手術への不安よりも抗がん剤治療の副作用への苦痛が1番大きかったように思います。
真っ黒で弱かった爪も、全て元の色に戻りました。
先日、ジーラスタの注射をしにきた同じ治療中の患者さんが、爪の色と弱さに悩んでいて、実は私も同じ治療をして、同じように爪の色が変わり、爪が割れてしまっていたことをお伝えしました。その時に使用していた爪を補強するものをお伝えしたり、着けていた手袋を外し2年経った今はこうして普通に戻っていますと自分自身の爪を見せました。
患者さんは、私の爪を見て涙をこぼし、「身近にいなくて、自分だけがこんなつらい思いをしているんじゃないかと思っていました。よかったです。なんか頑張れそうです。」と話して下さいました。
2年前の私もそうだったなとその患者さんを見て、涙が出そうになりました。
周りにいないために、自分だけなんじゃないか?と思う場面がたくさんあったように思います。
そして2年前と変わったことは、何より自分の髪で外に出られることです。まだまだ髪の毛が薄くて、整えるのに時間はかかりますが、自分の髪を結べることへの幸せを毎日噛みしめています。ウィッグをしていた1週間前は、自分の髪のケアとウィッグのケアで倍の時間を要していました。今は、自分の髪に専念できる・・・とても幸せなことです。
病気になるまでは、自分の髪のケアをしていることでこんなにも幸せを感じることがあっただろうか・・・きっとなかったと思います。病気になって、こんなことではありますが、幸せを感じられるようになり、人生の中で小さな幸せが2倍になったことが増えたような気がします。
そしてそして2年前と変わったことは、『看護師』として働けていること。
何より1番幸せな時間です。
「お大事に」と言われる立場から、「お大事に」と言える立場へ戻れたことです。
まだ、通院も治療も継続しているので「お大事に」と言われる機会はたくさんありますが、今は患者さんに心から「お大事に」と言えます。
患者さんにできることは全てやってあげたい、少しのことで苦痛が少しでも変わるのなら、時間をかけてあげたい。そう思います。
2年経ったら、疲れ果てるほどの忙しさですが、無理はしてはいけないと思いながらも、私に今できることのすべてを患者さんにしてあげたいと思っています。
私の経験談で少しでもアドバイスになるのなら、いくらでも話します。
少しでも今治療中の患者さん達の身体も、心も、一瞬でも良いから楽になりますように…そう願って、3年目に向けて過ごしていきたいなと思っています。
最初からブログを読んで下さっているフォロワーの皆さん、最近読み始めて下さり遡って読んで下さっている皆さん。
たくさんありがとうございます。
これからも、少しずつ更新させていただきます。