お久しぶりになってしまいました。

復職後、バタバタ忙しくて、病気をする前のいつもの日常と思ってきた生活に少しずつ戻りつつあります。

復職してもうすぐ3ヶ月になろうとしています。

3週間毎の抗がん剤治療と仕事の両立をしています。

身体的に大変なこともたくさんありますし、以前のように動けていない自分自身に精神的に落ち込むことあります。

でも、『看護師でいられること』が私自身を何より支えてくれています。

 

時々思うことがあります。

ロッカールームで白衣に着替えている瞬間、職場の廊下を歩いている瞬間、患者さんにお大事にと言う瞬間、処置の介助をしている瞬間…

たくさんの瞬間に、私ここに戻ってこられたんだと嬉しく思います。

 

ある日、同じ乳がんで私が術前にしていた同じ抗がん剤治療をして、副作用がひどい患者さんが、私たち看護師に放った言葉がありました。

「あなたたちにはどうせこの辛さわからないでしょ。」

と。

周りにいたスタッフはみんな凍り付いていました。

でも、その時に思いました。

ここにいるスタッフの中で、唯一私だけその辛さがわかる。わかってあげられると。

副作用の辛さは人それぞれで、それは誰にも測ることは出来ません。

だから、全てをわかってあげられる訳ではありませんが、それでも私は少しはわかってあげられる。

だから、この経験はやっぱり無駄ではなかったと少しだけ思えました。

しなくても良い経験ではあるけれど、看護師として患者さんに前よりも寄り添える1歩だったのかも知れないと思いました。

残りの看護人生を、患者さんの近い看護師であり続けられますように…。

 

私もまだまだ患者のひとりです。

患者として学び、看護師として患者さんにそれを返していく…そんな風に生きていけたら良いなと思っています。