朝、遠方に住む友達からLINEがきた。

「私の卵巣だめかも。悪いものかもしれない。」

と。

遠方に住んでいて、コロナのこともあり数年会っていなかった友達。

その友達は、私が乳がんとなり、治療をしていることも知っています。

いつも元気だと思っていた友達からの不安そうなLINE…。

 

すごく心配になりました。

返信すると、今産婦人科受診中とのこと。

 

どうか大丈夫でありますように…

と心の中で思いながら、友達が受診を終わるのを待っていました。

 

連絡がなかったため、LINEしづらかったのですが、

「どうだった?」

と午後になり連絡してみました。

そしたら、

「大丈夫だった。よかった。」

と返事がありました。

 

すぐに

「よかった。」

と返信しました。

本当に、心から良かったと思って安堵していました。

でも、その心の中のほんの少しの隙間に、

どうして私は癌になったんだろう。

どうして私だけ癌だったんだろう

どうして私だったんだろう。

と、どうにもならないことを考えてしまっていました。

 

『癌』

と診断されてから、何度も何度もループした感情をまた思い出してしまいました。

なんでも話してくれる友達の存在は、とてもありがたいものです。

でも、少しだけ、こんな時は自分の感情がごちゃごちゃしてしまい複雑だなぁと思ってしまいました。

 

ちゃんとひとつずつ乗り越えてきて、今がある。

振り返れば、たくさん頑張ってきた自分の姿がある。

何度も何度も葛藤してきた思いがある。

 

久しぶりにこんな思いになり、まだまだこれからも葛藤は続いていくんだなと感じました。

立ち止まることも、葛藤することも、後ろを振り返ることもたくさんあるかも知れません。

些細なきっかけで…。

でも、前に進んでいることをそのたびに思い出して乗り越えていかないとなと改めて感じました。

 

誰かが言っていました。

癌になったこと

「気を使わなくていいけど、ちょっとだけ気にかけてくれるとありがたい」

と。

 

癌になったことが特別な人間ではないのかも知れません。

特別扱いして欲しいわけではありません。

でも、腫れ物に触るようにではなく、そっと寄り添ってくれたら嬉しいんだろうなと、復職をして改めて感じています。