今日で三浦春馬さんが亡くなって1年になります。
もう1年も経ったのかぁとふと思ってしまいました。
三浦春馬さんが亡くなった日のことは、今でも鮮明に覚えています。
深夜明けで仕事が終わって、お昼寝をして目を覚まして、携帯を見たら速報が流れていました。
「うそでしょ?え?ドッキリ?」
と思いました。
すぐ友人にLINEしたら、友人も驚いていました。
好きな俳優さんだったので、すごくショックでした。
その時は、1年後の今日がこんな状況になっているとは知るはずもなく、健康だと思って当たり前のように三交替をこなしていました。今思えば、あの頃も気が付いていなかっただけで、私の身体の乳がんは発症していたのだと思います。
健康だった私は、自ら命を絶ったと報道された三浦春馬さんがどんな思いで死を選んだのか、他の選択はできなかったのか、そこまで追い込んでしまうなんてどれほど辛かったのかと色々考えてしまいました。
芸能界という世界は、別世界で私には想像もつかないくらい大変な世界なのだと思います。
一見華やかには見えますが、良いことも良くないことも直接自分に降りかかってきて、聞こえてきてしまう。
本当に大変だったんだろうなと、周りの人達はなぜ救うことができなかったのかとすごく悲しい思いをしているだろうなと考えていました。
その数ヶ月後、私は乳がんの告知を受けました。
その時に、ふとまた三浦春馬さんのことが浮かびました。
あんなにカッコよくて、人気で、才能にあふれていて、健康で・・・それなのになんで自ら命を絶ってしまったのだろう。
その健康な身体が羨ましい。それなのに死んじゃうなんて…。
贅沢な話だな。健康なら、生きていけるのに…。
なんて考えてしまっていました。
健康か健康じゃないかでこんなにも1つのことを考えた時に、考え方や感じ方が変わってきてしまうものなのだなと思いました。
今は乳がんと告知され、数ヶ月が経過し、治療も術前抗がん剤、手術が終了して、その時のことも冷静に振り返られるまでになりました。
健康なのに自ら命を絶つことが信じられないとあの頃は思っていましたが、きっと彼は心の健康は失っていたのだろうと。
私のように目に見える病気ではないから、人には理解されづらく、本当に苦しかったのだろうと。
真面目な人ほど、きっと弱音を吐くこともできず、容量オーバーしてしまうまで頑張りすぎちゃったのかなと。
私も1年のうちに、たくさんの気持ちの変化があり、
落ち込んだり立ち直ったり、
笑ったり怒ったり悲しんだり、
こんなにも状況が変わってしまった1年も今までなかったのかも知れません。
たった1年・・・
されど1年・・・
1年後の今頃は、私はいったいどんな気持ちで何をしているのだろう・・・
1年後の今頃も、抗がん剤治療は継続していることだけはわかっています。
1年後の私がどんな気持ちでいるのか、どんな風な変化があるのか、今は楽しみで仕方ないです。
辛い時間をたくさん乗り越えた先に、いったいどんなものが見えるのか、この辛い時間も着実に過ごしていこうと思っています。
そして、心の健康を失いそうになっている人の支えになれたら良いなと思っています。
死にたくなることも、消えたくなることも、きっと誰にでもあると思うのです。
せめて、私の身近な人が辛い時はそばにいて、暗いトンネルの先に見える光を一緒に探していけるような人になれたら良いなと思っています。