『フロム・ポエティカル・スケッチ』マッド・ソング

野生の風が鳴り、底冷えする夜の戸張。眠りの悪魔が帰ってきてくれればいいのに…どうか俺の中の悲しみの源泉を優しく包んでほしい。でも見てくれ!極東のビックベンの向こう側から、朝日がやって来る。夜明けのカワセミたちがブルブル震えながら、惑星に唾を吐いた。

見てくれ!俺の轟音ギターがメランコリーに唸りながら運ばれていく…御影石を敷き詰めた天国の彼方まで。そのフィードバックは夜の王の両耳を撃ち抜いて、昼の女王の両目を焼き尽くす。轟音ギターは荒れ狂う風を加速させて、延々と嵐とジャムってる。俺は夜の王の足跡を辿り、夜と寝食を共にする…ラピュタに潜むゴブリンみたいに、荒れ狂う悲しみを抱いたまま。俺は朝日に背中を向ける…ソコから憐れみの感情が押し寄せてくるから。そして光のメロディーが、俺の魂を狂ったような痛みで支配しようとしてるんだ。