アルコールで溢れたROCK喫茶の暗いカウンターの傍で、俺は彼女に話しかけた。「ねぇ、アコギをモッズ・コートの下に隠してドコ行くの?最近の音楽は味気無くてつまんない……俺のバンドに加入するつもりはないかな」彼女はなんとなく顔を上げたから深く輝く瞳が俺の目と合った。「ワタシは歌いに来たんだよ」彼女は言った。「たぶん日付が変わる頃に、2、3曲歌わせてもらおうと思うんだ」俺はアルコールで溢れたカウンターの隅に座って、彼女の内省的なストロークが止めどなく流れ、空気を満たすのを黙って想像した。

 真夜中の12:00過ぎ、俺は彼女に話しかけた。「ねぇ、君のギターはクールだね……どんな音楽が好きなの?最近の音楽は味気無くてつまんない……俺のバンドに入ってくれないかな」彼女は深く輝く瞳を向けて、少し不機嫌な表情で煙草の煙を吐いた。「ワタシが来たのは、ワタシの歌を皆に聞かせる為だよ」彼女はイライラしながら言った。俺は俯いて、レコードが止めどなく回転して、少しずつ削られていくのを黙って見てた。

 星のない夜のROCK喫茶の隅で、俺は彼女に話しかけた。「ねぇ、そのギターを掻き鳴らして一体どんな事を歌いたいの?最近の音楽は味気無くてつまんない……俺と一緒にバンドを組もうよ。」彼女は少し顔を向けて頷いてから、まっすぐ俺の目を見て言った。「ワタシは他のバンドに入るつもり」俺は座ったまま、レコードが止めどなく沈黙の空気に溶け入るのを最後まで見てた。