以前あきさん 紹介していて、私も記事にチラッと乗せていた「きよしこ」を今日一気に読みました。

なにしろ病院の待ち時間は半端じゃないですから...読書タイムにはうってつけなんです。

重松 清
きよしこ

主人公の「少年」には吃音があり、「カ行、タ行」の混じった言葉が言いにくい。

 

 

自分の名前もつっかえてしまう。

それなのに皮肉なことに父親の転勤で転校をするたびに自分の吃音を自己紹介で知らせることになる。

 

どうしたら、つっかえずにしゃべることができるか?

  

なるべく言いやすい言葉に置き換えてみたり、ひとりつぶやいて練習してみたり.....。

  

なかなか「吃音」は治らないが、「少年」は悩み、傷つきながら成長していく、

 

そして成長していく過程で、他者を勇気付けていく心を持つ芯の強さを見せてくれる。

 

6年生の劇のシーンではおもわず涙が出てきてしまった。

まるで自分がその場にいるような錯覚におちいったように....

 

 

「北風ぴゅうた」が私の横を走り抜けたかのような感覚になりました

 

 

最初にこの本のタイトルを見たときになぜか

「きよしこの夜」が浮かんだんですね。

 

本を読んでびっくり、まさに「少年」は「きよしこの夜」のフレーズを

「きよしこ、の夜」とおもっていたそうな....。

 

誰にも見えない「少年」を唯一理解してくれて支えてくれる友達「きよしこ」

なかなか「きよしこ」は「少年」のまえには表れません。

でも、本当はずっと「少年」のそばにいたんです。

 

「吃音」ではないけれど、私も子どものころに言葉のコンプレックスがありました。

いわゆる「東京方言」 というもので、「ひ」の発音が出来無なかったんです。

どうやら、幼少の頃は練馬にいたんですが、周りのこがみんなそうだったみたいで、自分の発音を誰かに指摘されたことはありませんでした。

 

それが、ほんのちょっと埼玉に越したとたん、言葉でさんざん周りに言われて戸惑いました。

学校の先生にまで「おかしい」といわれてしまって、傷ついたなあ。

 

私の場合は「さ行」と「は行」が混ざると緊張します。

「つぎのしんごうをひだり」

いやなせりふですね。

散々心の中で練習した挙句に

「つぎのひんごうをしだり」になっちゃったり、

 

小学校時代の日直当番とか...ああ、トラウマです。

 

「しずかにしてください」

言えないんです。

別には行も混ざってないのに

意識しすぎて、「きずかにしてください」

になっちゃったり.....。

 

だから「少年」の気持ち、言葉を発する前のドキドキする感じが伝わってきちゃうんです。

 

ワッチの暖かい手の中から離れて、ひとり東京へ行く決意をする「きよし」

ここでは私はワッチの気持ちになっちゃってました。

彼女は本当にきよしが好きだったに違いない。

ずっとそばにいたかったんだろうねぇ。

 

いろんな感情があとからあとから出てきてしまって、涙ぐんだり、微笑んだり....

いい本に巡り合いました。

何度も読みたい本です。

  

面白いことがありました。

診察も終わって、帰る前にトイレに行ったんですが、入ったトイレの手荷物置きの棚に「週刊文春」が置き忘れていました。

 

しばらくどうしようかなって思ったけど、もってきちゃった。

で、中をパラパラめくると、びっくり!!

 


さっきまで読んでいたこの本の作者 重松 清氏の記事があったんです。

 

偶然でもすごいですよね。

 

 

「きよしこ」がいたのかなっておもっちゃいました(^^)