さてさて、新人さん二日目。
朝、会社につくと、彼女はもう来ていたのですが、机の前でぼうっと立っているんです。
昨日、朝の仕事で、きたらまずアポインターの机の上を拭いてください。って教えたんだけど....まあ、忘れることもあるか、と思って自分で拭いて、
「加湿器の水を入れておいてくれますか?」と頼んだんです。
ちゃんとタンクをはずして見せて。

彼女しばらく加湿器の前で固まって、
「あのう、これどうやって水をいれるんですか?」
「タンクの下のキャップ回してはずしてね」
ああ、自分でやる方が早いな、と思いながら指示。

無事に水を入れてセッティングできたようですが、急に

「ああっ!nonさーんっ!!!」って叫ぶのでびっくりして、
「ど、どうしたのっ?」と飛んでいくと
「水が、タンクの水が機械の中に入っていってへっちゃうんですけど!」

「.....」
なんで今あなたは水を入れたんだっけ?
加湿器見たことないんですかあ?

「それでいいの、どんどん減るからまた水を足してね」
といって雑巾を外に干していると、横に来て
「あのー、これはどうやって干したらいいんでしょうか?」
....洗濯したことないのかな?ただのタオルをどうっ干すって言うの?
「こうやって乾くように干してください!」
実演しましたよ、もお。
もう、朝の5分でストレス指数130%突破。

そうなんだ、彼女に物事を教えていて感じるのは、とても30歳の大人に教えているという気がしないんです。
中学生くらいのレベルなんですよ。

それでも一日アポインターの仕事を教えていたんですけど....。
ロープレしたけど、とてもじゃないけどこのままでは大クレームになる危険が...。
まずは声を出すことに慣れないと、ということでトークの練習を一人で声を出して見てもらった。実例集使って。
見事な「棒読み」(^^;)

ロープレしながら絶対に「言ってはいけない事」を教えました。
これをしてしまうと会社に損害を与える類の事になりかねないので。

で、しばらくしてからためしに、
「じゃあ、こうこうこういう場合はなんて言う?」
って聞いてみました。

「はい、そのときは"言ってはいけないこと”ですよね?」

どっしゃーん!

社員さんと一瞬アイコンタクトを取ってしまいました。

新人さんがトイレに行っているときに社員さんが
「nonさん、彼女、来週の○○支社研修、いかせられますかね?」
と一言。(来週彼女と私は研修に行かされることになっている)
「んー、このままでは危険ですけど、思い切って○○支社の懐を借りて研修してもらうって手がありますよね?」って答えたら、
「なるほどー、えー?nonさんってこういう人事の研修やってたんですかあ?」
といわれましたが、そんなんやってません、ただ、いろいろ経験してきているだけですよ。とほほ。

今日は新人の指導で手一杯ということで、実績取れなくても免除でした。
しかし、大丈夫かなあ?

でも、帰りに駅まで一緒に歩いて別れ際、
「今日はありがとうございました。いろいろすみません」
と頭をペコりとさげて挨拶されて、「あ、かわいい」って思ってしまいました。
情が移ってしなってるかも?

で、ふと気がついた事ひとつ。
私はこんな研修してもらってないじゃん!
即実践だったのにー!

ま、いいかあー。