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香港電影紹介第62回は、レイモンド・リー監督、ドニー・イェン、チャウ・シンチー、フランシス・ン共演の「ドニー・イェン“ラスト・コンフリクト”」です。
(本作品はTVB作品です)



《あらすじ》
インターポールの刑事ディクソン(ドニー・イェン)が、パスポート偽造事件の捜査で香港に乗り込んでくる。
香港警察の刑事ケン(チャウ・シンチー)とその上司セイ(ラウ・コン)と協力し、3人で捜査を開始するのだが、ディクソンはセイの娘エバ(ナディア・チャン)に一目惚れしてしまい猛アタックを始める。

しかし、エバは刑事という危険な職業に就いている父親をとても心配しており、同じ刑事であるディクソンと付き合うことを戸惑っていた。

一方、パスポート偽造集団のボスであるハック(フランシス・ン)は、あの手この手でディクソンを抹殺しようとし、ついにセイが殺され更にエバまでもが人質にとられてしまう。

怒ったディクソンとケンはハックが待つアジトへ乗り込み、壮絶な戦いの幕が開けるのだった・・・


と書いたが、そんなに壮絶でもない(苦笑)



さて、久しぶりの香港映画紹介は若かりしドニー&シンチー共演作品でいきたいと思いますが、この作品を購入されたファンの方ってどのくらいいらっしゃるんでしょうねぇ?

デビュー間もないシンチーやドニーさんの若い姿を観られるのはかなり貴重だとは思うんだけど、正直なところ3回再生して3回とも途中で寝てしまったぐらいの作品でございます(苦笑)


まず、TVドラマなのでおもいっきり4:3の画面だし、画質自体はそんなに悪くもないんだけど、いかにもTVドラマといった感じのテロップやぶつ切りのカット割りが多く、演出の稚拙さも目についてしまうんだよね。
さらに格闘シーンやガンアクションのクオリティもTVドラマなのでやっぱり低い。


そんな中で、注目すべきはやはりドニー・イェンとチャウ・シンチーがパートナーだという点だ。
ドニーさんがアクションパート、シンチーは一応コメディ・パートといった具合だが、まだまだシンチーはシリアス演技に重きを置いていた時期なので笑いという点ではまだ開花していない状態だ。
新米刑事だが、博打で借金ばかりつくる馬鹿な母親の面倒を見る孝行息子を演じています。


一方、アメリカ帰りの優男風のドニーさんは、惚れた女のために花束を届けたり、断らせない口実に14日分のコンサートチケットを持ってデートに誘ったりと猛アタックするドニーさんが可愛いっす(笑)
にこやかなドニーさんの表情が楽しめる作品でもありますね。


アクションの見所が実はあんまり無いんだけど、ラストの廃墟ビルでのドニーさんVSフランシス・ンとの格闘(ほんのちょこっと)&銃撃戦(ほんのちょこっと)ぐらいですかねぇ。
いや、ホントに一瞬で終わっちゃうので見逃すな!(笑)


興味のある方はチェックしてみて。



さて来年、新春(3月頃か?)には、ドニーさん主演の『關雲長』も劇場公開決定とのことなので、ドニー旋風はまだまだ続きそうですね~。