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香港電影紹介第32回はウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー共演の「イップ・マン 葉問(葉問2 IP MAN2)」です。


<あらすじ>
1949年、家族と共に広東省佛山から香港へやってきた葉問(ドニー・イェン)は、雑居ビルの一角を借り詠春拳の道場を開く。
始めは生徒が集まらず苦しい日々を送る一家だったが、血気盛んな若者・黄(ホアン・シャオミン)を筆頭に徐々に門下生が増え生活も軌道に乗ってゆく。

そんな中、黄が洪震南(サモ・ハン・キンポー)率いる洪家拳道場の弟子といざこざを起こし、囚われの身になってしまう。
弟子の救出に向かった葉問は、道場の存続を賭けて洪震南をはじめとする各流派の道場主と対決することになるのだが・・・



前作と同じスタッフ、キャストで作られ、アクション面に於いてかなりパワーアップした続編となっています。しかも泣けるんだよね~。

日本軍統治下の佛山から命からがら逃れて来た葉問は、香港で詠春拳道場を開くものの香港の各流派の道場主から承諾を得なければ道場を開くことができず、承諾を得るために各流派との対決を迫られるのが前半の見せ場だ。
ここで、各流派をまとめる首領として登場するのがサモ・ハン・キンポーなんだよね(パチパチ)

足場の不安定な円卓の上で線香が燃え尽きるまで立っていなければならないというルールのもと、まず一人目の対戦相手はロー・マン(五毒の一人!)。
続いて、二人目はフォン・ハックオン(かなり年とりましたね~)、二人に圧倒的に勝利した葉問に最後立ちはだかるのは洪家拳の使い手、洪震南(サモ・ハン・キンポー)。
ドニー“詠春拳”対サモ“洪家拳”のど迫力の功夫アクションは必見だ!
ただ、不安定なテーブルの上での闘いということで、かなりのワイヤーアクションにはなってます。


後半は香港を支配するイギリス人とイギリスが誇る“ツイスター”の異名をとるボクシングチャンピオン(ダレン・シャラビィ)との異種格闘技戦がメインになるんだが、もうまんま「ロッキー4~炎の友情~」と同じ展開だ(笑)

ネタバレになるので詳しくは書かないが、ボクシングVS洪家拳、VS詠春拳のそれぞれどちらの闘いも見応えがあり、列強国に対しての中国人としての誇りを賭けた闘いっていうのが大ヒットに繋がっている要因なんだろうね。


最後は少年時代の“あのお方”が入門しに登場する場面で劇終!!
久しぶりに面白いシリーズだと思うので、パート3にも是非期待したい。