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香港電影紹介第25回は、ユエン・ウーピン監督、シンシア・カーン、ドニー・イェン共演の「クライム・キーパー 香港捜査官」です。


<あらすじ>
アメリカ、シアトル。地元警察の刑事ドニー(ドニー・イェン)は、香港警察の美人捜査官ヤン(シンシア・カーン)と共に国際麻薬密輸団を追跡していた。
そんな折り、港の倉庫での密輸団との銃撃戦で密輸団とCIAとの癒着を示す証拠フィルムを手にした香港人不法労働者のロク(サイモン・ユエン・Jr)を逮捕する。
だが、組織とは無関係だったロクは警察の厳しい追求に耐え切れずに香港へ逃亡。ドニーとヤンは彼の後を追ううちに、警察内部にも密輸団に通じた裏切り者がいることに気付くのだった・・・


本作はレディ-スアクション「皇家師姐」シリーズ(1作目「レディハード 香港大捜査線」、2作目「皇家戦士」、3作目「香港・東京特捜刑事」)の4作目にあたり、ゴールデンハーベストでサモ・ハンやジャッキーが資金をふんだんに使って映画製作をしていた傍ら、少ない資金でアイデアを出し合い、リアルな格闘シーンをメインに見せる全編激しいクンフーファイトが目白押しの傑作だ!

ユエン・ウーピンが構築するアクション(ワイヤーアクションはリアリティのある控え目な使い方!)は、ビルの屋上や非常階段(エレベーターシャフト)での高所での闘いや、高台から海へのダイブ、ビルから電柱に飛び移ったりと肉体を駆使したアクションは見応えがある。

なかでも女刑事シンシア・カーンが見せる、重傷の容疑者を護送途中の救急車に殺し屋が急襲してくるシーンでの、救急車の屋根の上での格闘アクションでジャッキーのバス・スタントシーンにも負けない命懸けのアクションを披露している。

もう一人の暴力刑事こと(笑)、ドニー・イェンはマイケル・ウッズら外人勢との数多の闘いで、ド迫力のクンフーファイト(特に力強い多彩な蹴り技!)を見せてくれています。しかし、顔が若いわ(笑)

他にもシンシア・カーン対ユエン・シュンイー、サイモン・ユエン・Jr対ドニー・イェン等々、ラストバトルまで見応えのある対戦カードがたっぷりなので観たことのない方は要チェックですよ!