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香港電影紹介第19回はル・ジンク監督、マン・ホイ、メン・ユンマン、ウォン・チェン・リー共演の「龍虎門」です。


本作は香港でも人気の漫画「龍虎門」を映画化したもので、近年、映画化されたドニー・イェン、ニコラス・ツェー共演の「かちこみ!ドラゴンタイガーゲート」と同じ原作なのですが、こうも違う作りになるものかといった感じですね。(原作は未読なんだけど、たぶんドニー版の方が原作により近いと思われます!キャラクター設定が漫画っぽいしね。)


(今回も英語吹き替え&字幕なしでの鑑賞のため、役名など詳しくは分かりません)
話の流れとしては、「白鷹館」道場の師範の娘を襲い「龍虎門」道場を破門になった男が、黄正利の道場で腕を磨きそれぞれの道場に対し復讐の機会を窺っていた。
そしてついに「白鷹館」「龍虎門」道場への復讐をはじめた黄正利一派に、父親とカンフーの師匠(パイ・ピョウ)を殺されたタイガー(メン・ユンマン)が、過去に一度黄正利と闘い敗れた経験のある権永文とその弟子であるドラゴン(マン・ホイ)と共に猛特訓を重ね、殺された父や師匠の敵討ちをするというお決まりの展開です。

オーソドックスな功夫映画でありストーリー自体は取りたてて褒めるような話でもないのですが、やはりなんといってもクンフーアクションが素晴らしく、見所になっています。


まず主役のドラゴン(このキャラがドニー・イェンの役ですね)には武術指導などもこなすマン・ホイ!
少し主役をするには物足りない感じですが、船のオールを使ったアクションなどは新鮮でした。
もう一人のタイガー(このキャラがニコラス・ツェーの役ですね)をメン・ユンマン。
彼はジャッキーらと同じく“七小福”の出ということもあり、劇中ではアクロバティックで軽やかな動きを随所に見せてくれます。


そして本作で最強の敵として立ちはだかるのがウォン・チェン・リーなんですねぇ。パチパチ。
今回いつもの蹴り技は控えめではあるんだけれども、かわりに鷹拳や棒術アクションがふんだんに観られるし、ラストのマン・ホイ、メン・ユンマン&権永文との3対1の闘いでも圧倒的な強さを見せる黄正利が凄いです。

この後、師匠である権永文を殺されたマン・ホイがぶちキレるシーンが面白くて、「ヤングマスター」のジャッキーよろしく我を忘れて猪突猛進、勝つ為なら黄正利のズボンをずらしたりとなんでもありだ(笑)
必死にズボンを上げているコミカルな黄正利が笑えます。


良質なクンフーアクションを観るだけでも満足できる傑作コメディ功夫!!
日本語字幕付きで是非とも観たい作品です。