香港電影玉手箱-100314_124331.jpg


香港電影紹介第18回はフランキー・チェン監督・主演、大島由加里、マックス・モク共演の「最佳賊拍[木当]」です。([木当]の字少し違います!)


この作品、いつか観たいなぁと思いながらずっと観る機会を逃していたんですが、この度やっと観ることができたんです。
もちろん日本語字幕は無いので細かい部分は解らないのですが、それでもアクション満載なので楽しめましたね!


話の流れはと言うと、高級車を専門に盗む泥棒コンビ(フランキー・チェン&マックス・モク)が、西脇美智子率いる麻薬組織の麻薬を積んだ車を盗んだことからトラブルに巻き込まれていく展開です。
ヴィン・ディーゼル&ポール・ウォーカー共演のハリウッド作「ワイルドスピード」テイストな感じで(DVDのパッケージもそんな感じ!でもこっちの方が製作年度は先なんだよね!)、香港市街でのカーチェイスなどももちろんあるんですが、やっぱり香港映画ですから全編激しいクンフーアクション&銃撃戦が満載なんですよね~。


今回、監督でもあるフランキー・チェン(陳動奇)は功夫映画や香港映画ではお馴染みの作曲家なんだけど、幼少の頃より功夫を学んでいたということもあって劇中でも素晴らしいクンフーアクションを披露しています。(日本ではビデオ&DVD「ユン・ピョウ in ドラ息子カンフー」で観ることができます!)

まず、前半の立体駐車場でのフォン・ハックオン(警備員役がハマリ過ぎ(笑))ら数人相手に、ホウキを使ったクンフーバトルやラストのコンテナ倉庫での青龍刀使いの白人(マーク・ホートン)とのまたまたホウキを使った闘いが面白く、少しコマ落とし(早回し)してますが割といい動きを見せてくれます。


そしてもう一人の主役ともいえるのが麻薬捜査官役の大島由加里さんなんですねぇ。パチパチ。
今回はアクションだけでなく、おとり捜査官という役柄でもあるので女性らしい様々なコスチューム(ドレス、ジャージ、レオタード、眼鏡姿など)で登場してくれるのも大島由加里ファンには嬉しいところ。
もちろん全編ど迫力のクンフーファイトを見せてくれるのですが、中でも見所はやはりラストのコンテナ倉庫での扇子(刃物付き)使いの白人(ジェフ・ファルコン)とのガチンコバトルでしょう。
刃物によって頬を斬られた由加里さんは(「燃えよドラゴン」のブルース・リーのような頬傷!)、おもむろにベルトヌンチャクを取り出すと華麗なるヌンチャクさばき、李小龍チックな決めポーズを披露するんですがもうめちゃ格好いいんですよねぇ。
互いにひたすら蹴りの応酬を見せる闘いっぷりは壮絶です。
最後にボスの西脇美智子さんとも少し闘ってくれるのもナイス!


特典映像に大島由加里さんのインタビュー(日本語です!)が収録されてるんですが、映画館でジャッキーの「ヤングマスター師弟出馬」を観たのがきっかけでスタントマンになろうと思った事、本作撮影時にジャッキー・チェンがアクションシーンの振り付けをワンカットだけ付けてくれたというエピソードや、アクションシーンは本当に殴られたり蹴られたりされて痛かったという話は貴重でした。


大島由加里ファンは必見のオススメ作品です。
“アジア一のお転婆”大島由加里のアクションを刮目せよ!!