木村花さんの訃報が入ってきた時
『どうして死んじゃったの?』とテラスハウスを全く見ない、そして木村花さんをも全く知らない私ですがスマホを見ながらしばらくフリーズしてしまいました。
まだまだ若い、これから未来のある女の子がどうして死を選ばなきゃいけなかったのか…
記事を見ると『誹謗中傷』の文字。
『辛かったね…』その言葉しか浮かびませんでした。
『誹謗中傷』ってまぁ悪口ですよね。
私も毎日毎日来るんですけど、ある意味もう上位でもないしいつまで来るのかなぁ?と思いながらの日々です。ある方は既に一年以上になります。
私が『悪口』を書かれはじまったのはもうかれこれ2、3年前になるんでしょうかね?
『育児トーク』を書いていたり、ちらほらテレビに出ていた頃です。
『嘘書いてる!』『話盛ってる!』『美化してる!』
世の中できっと何も言えずに闘ってるお母さんが居るはず…、困ってるお母さんがいるはず…
何か出来ないだろうか…
そんなふうに思って書いて、自分の思う方とまた別の方向に行ってしまっている気がして書くことを辞めました。
言葉というものは、自分の解釈とは反対に取られてしまうことがありますよね。
書くことも話すことも。
そのひとつひとつに気を付けて書いたり話したり出来たらいいなとずっと思ってきましたが、なんせ下手くそで。
伝えたいことを書くのに、多分上手に書いたらそれはもう気持ちがのらないただの文章になってしまうと感じました。
嫌われること、嫌がらせされることを恐れて気持ちにフタをするのは何か違うと思いました。
それでも毎日毎日知らない誰か(ある意味分かりますが)から送られてくる文章を見て落ち込むんです。
私なんかよりも木村さんの方がそれはそれは多かったでしょう。自分が言われて1番嫌な言葉が毎日毎日…。
放送のたびに怖かったでしょう…。
そのたびに『私のせいで視聴回数が減るんじゃないか…』『また嫌な書き込みをされるんじゃないか…』『私なんて出ない方が…』そう思ったんじゃないでしょうか。
怖いよね。
番組に出るって決まった時にはとても嬉しくてきっとはしゃいだだろうに…
フタを開けたら嫌われ役。
そんな反応も番組の醍醐味なのかもしれない。
でもそれは『演技』だなんてとらえられず、素の木村さんだとレッテルを貼られる。
『こいつ嫌い』『キモい』『ブス』『死ね』…。
もちろん演技ではないだろう。
でも全てでもない。
感情移入と言えば感情移入。
番組を面白くするために場面はカットされ貼られていく。
制作側も面白さを追求する。
それが仕事だから。
もしかしたらカットされた間にその子の優しさが隠れていたかもしれない。
スタッフさんやメンバーはそこを見ているから成立するかもしれないけど、視聴者は映し出されることだけが全ての情報なのだ。
そして木村さんもその嫌な言葉だけが頭に焼き付いてしまったんだろう。心を傷めたんだろう…
周りの友達はきっと『気にしないで!』ってたくさん言ってくれたと思う。
その場では笑えたと思う。
でも家に帰って一人になればまた思い出して、苦しくなって…
私はそんな時『自分は恥ずかしい存在なんだろうか…』と考えてしまった。
と言うか、そんな書き込みをされた。
マネージャーに励まされても、家族に励まされても…
その時は笑えても後から苦しさに襲われた。
友だちと旅行中には書き込みをされたものをそのご家族が見て楽しんでいるさ中に苦情のメールが来た。
『炎上も仕事のうちだからいいでしょうけど…』
炎上は仕事のうちだなんて思ったことも無い。
ただただ悲しかった。
芸能の仕事を始める前、自分は辛いことがあっても笑って立ち上がってきた。
ただ前を向いてきた。
悲しんでたって、つらいって言ってたって現状は変わらない。
息子にもそう教えてきた。
変えたければアクションを起こせと。
でも芸能の仕事を始めて誹謗中傷されるようになったらどう立ち上がっていいか分からなくなった。
相手の顔も見えない。
どんな相手かわからない。
どんな人?家族は?仕事は?
私は反論するべき?しないべき?
いろんなことを考えると何も出来なかった。
何もできないならしないことにした。
もう一度何のしがらみもなかった頃のことを思い出そうと。
そうしたら自然とまた前をむくことが出来た。
そして『恥じない自分でいよう』と思った。
息子の為に、ここまでやってみよう!と思った気持ちは無駄なんかじゃない。遠回りしたって、例え理解されなくたって
ちゃんと息子も家族も友だちも、そしてちゃんと観てくれてる読者やファンの方々もいる。
今回、木村花さんの件は本当に悲しい出来事で
今のSNSのあり方を今一度考える切っ掛けになって欲しいと思います。
正直『切っ掛け』なんて言葉にしたくはない。
一人の命が消えてるんだから…。
そして今もし心が傷付いている方がいらっしゃったらこう考えて欲しい。
『誹謗中傷の闇に引っ張られちゃいけない。
あなたには大切な人がいて、その人のために生きなきゃいけない。
もがいてもがいてジタバタしてもいいからそのゴールは明るい場所であって欲しい。』
また書くの下手くそだから嫌なふうに取られちゃうかもしれないね。
でもどうか悩まないで。
あなたらしく生きて、あなたらしく咲いて
大切な人生を精一杯生き抜いてください。