◎前回のお話
撮影中、私の誕生日が来た。
34歳から35歳になった。
スタッフさんが
『本当はケーキ用意してあげたかったんだけど…』
と、カロリーゼロのゼリーを手渡してくれた。
『嬉しいですよー!
久しぶりの甘いものだー!!』
みんなで一個のゼリーを食べた。
『うーまーいー!!』
中学生のように騒ぐ時間が楽しかった。
でも、私達は自分たちの体重を知らない。
毎日スタッフさんが計測するのだが
私達は体重計に乗るだけで体重は隠されてしまう。
自分が今何キロなのか。
あと何キロで達成するのか。
もし痩せていなかったら…
一回目の計測で思うように減っていないメンバーは口数が少なくなっていた。
私はこの時、全体のリーダーだった。
トレーナーさんやスタッフさんに
『○○さん。どう?』と聞かれ
『元気ないし無理してる感じですね。』
『少しでも食べて欲しいんだけど…』
『そう促します。』
と、みんなの健康維持の為話し合いをしていた。
食事になると
『食べよう。1日1200kcalなんだから太るわけないよ!』
そう促すが胃が受け付けてくれないようで食べられない。
自分も一回目の計測でスルッと落ちており、このまままた落ちてくれるか
もしかしたら停滞してしまうんじゃないかと不安だった。
みんなのこと…
みんなのこと…
また自分を後回しにしてしまい、私は短期間の合宿だったが気付けば白髪がはえていた。
そんな時、マネージャーから連絡が入った。
【生きてるか??】
ベッドにうつ伏せになりながら
【やばい。】
と、返した。
【無理はすんなよ!】
【はーい】
いや!無理するわ!
みんなで結果残して『お母さん頑張ったぞー!』って息子に言うんだから!
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