◎前回のお話




息子も隣で笑顔で見学していた。

部活や施設の説明が終わるとまた最初の部屋に戻った。


すると最後に先生が校則についての説明をした。


この学校はイジメは絶対に許しません。

わかり次第退学とさせていただきます。


ダメなことはダメ。そういう校則だった。

いざそのような場面に直面した時にどのようになるのかは入ってみなければ分からないが最初からそんな説明があると私からしたら安心感が強かった。


イジメは喧嘩とはまた違う。

対等ではないし、受けた方の傷は計り知れない。


通っている中学は先生ですらそんな気遣いも感じられなかった。その中でどんなふうに子どもたちが育つのか。

教育の場で人を馬鹿にする発言をしてしまう先生はもうウンザリだった。

幼稚園、小学校、学童、中学校…

良い出会いもありながらも残念な出会いの方が上回っていた。


高校は最良の場であって欲しい。

『楽しい!』と言って通って欲しい。


息子と言う人間の中身をちゃんと理解してくれる環境を探したい!


2年生での高校見学は決して早くはなかった。

小学校の支援級の先生に相談しておいてよかった。


私立はお金もかかる。

でも、働けばどうにかなる。


私はもう公立の学校を信頼出来ていなかった。

何かあったとしても隠され、見て見ぬ振りをされ

先生すら子どもに対して酷い扱いをする。


良い先生はその中で正義を表に出す事さえ大変なんだろう…そう思った。


私が教わっていた頃のような先生はもう居ないのかもしれない…

どんな生徒でも学校が楽しいと思えるような


そんな学校を探すためならいくらでも見学に行こうと思った。


ただ息子の笑顔が見たかった。

それだけの感情で動いていた。