◎前回のお話





夏休み前、高校の見学の話が来た。

3年生にならないと参加しないので息子のことは私が車に乗せて連れていく事になった。

小学校の時の先生に勧められたA高校と、生徒の多いB高校の2校を見学することにした。

職場の次の月の勤務表とスケジュール帳に見学の休みを入れた。


その後お父さんの体調も回復し退院の日を迎えることが出来た。

やっと家族が家に揃う。

お父さんが家にずっといる状態は初めてで不思議な感じだった。


息子は病院へのお見舞いはサッカーがあり行くことが出来なかったので実家に顔を出すようになった。

テレビを見ながらずっと喋るお父さんの相槌をしながら横に座っていた。

息子は息子で安心しているようだった。


学校も部活も相変わらずだった。

変わったことは支援級に各教科の先生が入ってくれたことによって息子が英語に興味を持った。

『よく教えてくれていい先生だよ!』
と話していた。

他にも家庭教師の先生に教わっているのでちょっとずつ身につ居ていたようだった。

毎月お金はかかったが私もどこをやっているのか分かったのでありがたかった。


あれだけ高校には行かないと言っていた息子の心境にも少しずつ変化が出て来ていた。


学校見学でもっと前向きになってくれたらいいな…そう思った。