◎前回のお話





資格も取りさてこれから進学のことも考えて正社員に…そう思っていた。

資格証が届くとそれを提出する為に職場に持っていった。


コピーし渡す時に冗談混じりで

『資格が取れたから正社員のことって考えてもらえたりするんですか?』

と言ってみた。

『そうだねー、来年とかねー。』

とても軽い返事だった。


友だちも同じ事を聞いたようだったが、同じような返事だったとのことだった。


これから子どものことでお金がかかってくる。

資格を取るのにも会社によっては援助をしてくれるところもあるようだったが、私たちは全て自己負担。

結構な出費だった。



息子を私立の高校に入れる為にはいくら必要だろう。

今の給料だけで足りるのか…。


来年本当になれるのか…。


お金のことを考えると頭が痛かった。



でもやるしかない!


息子が頑張る姿を見るとそう思った。


2年生になり、土日のサッカー部のお茶当番の日に息子の様子を見に行くと

息子は息子なりに頑張っていた。

うまくはないかもしれないが…

それを認めてくれる顧問ではないようだったが…


それでも休まない息子にお弁当を作って持たせる。

大丈夫かな…。


心配で心配で仕方なかった。



中学生にもなると口数も減ってきて

『今日は学校どうだった?』と聞いても

『普通。』

としか返ってこないことも多かった。



でも、自分も中学の時は何があっても親に相談しなかったな…と思い返し


見守る事しか出来ない時期だった。