◎前回のお話
プリントの裏に書いてある発達障害児への理解の内容を読むと
【発達障害児は類まれなる才能を持っている子がいる】などど書かれていた。
これが教育委員会から送られたものだとしたら、教育委員会も如何なものかと思った。
類まれなる才能を持つ発達障害児の子なんて稀すぎる。
その頃脳科学の番組がよくやっていて、何年前でも日付けと曜日が分かる人の話や
素晴らしい絵を描ける人の話が度々放送されていた。
それはもちろん素晴らしいこと。
でもこれが日常に溢れているかと言えばそんなことは無いのだ。
救ってあげるべきは日常の生活をちょっとした手助けをしてもらえないと困る、そしてちょっと手助けしてもらえれば乗り越えられる子どもたちなわけだ。
発達障害の子達は見た目はなんら周りの子達と変わらない。
ただ、周りについていけないが故にそれを『怠け』や『やる気がない』ととらえられますます孤立してしまう。
必要な理解はそこにある。
その出来なくて困っていることに何故手を貸してあげることが難しいのだろう…
たまたま私が介護士だからその気持ちが分かるだけなのだろうか…
その時期に私が考えていたことは
『発達障害のある子達の犯罪』についてだった。
これも何かの事件があった時に『この児童には発達障害が…』と報道される違和感。
例えば本当にその犯罪を犯してしまった子が発達障害があったにして
じゃぁどうして社会を憎むようになったのかを考えた時
それはこの学校での扱いや社会の環境はなんの影響もなかったのかと本気で思っていた。
理解されず見下され…
そんな子どもが成長した時
絶望感に苛まれたら…
私はプリントをコンビニでコピーし、破り捨てた。
違う。
発達障害や知的障害を特別視してもらおうなんてこれっぽっちも思っていない。
みんな個々が当たり前の生活を願っているだけ！
手で丸めた紙を思いっきりゴミ箱に投げ捨てた。
『息子くん！行こうと思えばフリースクールだってある！
そんでも学校変えるために頑張るか！』
息子に向かって思いっきり明るく言ってみた。
『うん！』
私はこの子に下を向いて生きて欲しくないだけ。
１人の人として物を考えられる人になって欲しいだけ。
社会に貢献できる人間になって欲しいだけ！
『はい！お母さんは決めました！』
手を上げ急に大きな声を出す私を
また何かやらかすのか？とニヤニヤしながら見る息子。
『来月から息子くんに家庭教師をつけます！』
学校が無理なら別のことをやるしかない！
『ますますお金かかるんでそこんとこよろしく！』
私はやると決めたら必ずやる厄介な母さんだ。
お金の余裕なんて既に我が家にはなかった。
多分これから滞納や借金もするだろう。
でもそんなの息子を育てたあと頑張ればいい。
大切なのは今。
止まってる時間も泣いてる時間ももったいない。
『頑張って夢叶えようね。』
『うん！』
私は息子に学校は楽しいところだよと教えたかった。
たくさんの友達に出会って喧嘩したり仲直りしたりしながら一生の友達を作って
のちのち自分の考え方に影響を与えてくれる先生に出会う場所だよ…と。
私は新しく作った支援級の先生との連絡帳に思いの丈を書いた。
上に書いてある内容をひたすら。
気が付けば２ページ分になっていた。
ところが返ってきた返事は当たり障りのない内容の文章がたったの２行。
『そんなもんか！』と連絡帳を放り投げた。
先生がどうであれ我が家は前進するのみ！
『なんかあったら校長先生に相談するんだよ。頑張って学校行っといで！』
と元気よく息子を送り出した。
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この当たりの時系列が結構バラバラになってきていて
介護士としての動きとか、芸人としての動きとかをこれから補足しつつ書いていきます。
前後してしまい読みにくくなることもあるかもしれませんが、我が家の成長記録としてお付き合いしていただければと思います。
そしてたくさんのコメントありがとうございます。
全国で同じようなことで未だに悩んでいる方がいらっしゃるのを見ると、日本！まだ進んでないのかよ！と思います。
私が書いているのは今から６、７年過去のこと。
片田舎の片隅で私が叫んだ程度じゃ何も変わらないのかもしれませんが
疑問があったり『それって違うんじゃない？』って思ったらどんどん発言しちゃえる世の中になったらいいのになって思います。
それはモンスターペアレントのように理不尽なことで叫ぶんじゃなく、これからの世の中を作っていく子どもたちがまっすぐに成長出来る為の意見を発言するって意味で。
私も今しばらくここに書かせていただければありがたいです。
全力母ちゃんはさぞウザかったろうとは思いますが…笑
そこは人間。ここからやさぐれたりもします。
どうかこの猪突猛進ダメ母ちゃんを見守ってやってください。