◎前回のお話




『これどうゆうこと?』

目の前の事が

腹立たしくて、悲しくて、切なくて…


『今までずっとこうだったの?』

『…うん。』

『どうしてもっと早くに言わなかったの!?』

中学が始まって3ヶ月。

授業の数なら何回?


まさかずっとこんなことをさせられてたの?


私は進学させたい旨をちゃんと伝えているはずだ。

なのに何故?


私はそのプリントを画像にし、担任の先生にメールした。

内容は

どうして小学校1年生程度のプリントをやらせているのか?

先生は息子の知能の度合いをどのくらい理解しているのか?

進学させたい気持ちは知っているのか?


支援級の方ではなく、担任ではあったが話は回るだろう…そう思いしばらく返事を待った。


しかし待てど暮らせど返事はなかった。


気持ちは収まる訳もなく、今度は小学校の時の支援級の先生に連絡をした。


申し送りはどんなことをしたのか?

息子の小学校の時のことをしっかり伝えてくれているのか…


小学校の時の先生からはすぐに返信が来た。


【どうしましたか?よかったらうちに遊びに来ませんか?】


そう言われ私は『はい』と返した。


数日後、先生のお宅へ息子と2人でお邪魔させてもらった。


『いらっしゃい!』


明るい笑顔で迎えられ心からホッとした。


先生は私と息子を客間に通すと


『あ!洗濯物とかあるけど気にしないでー!』

と、ケラケラ笑う。


『全然気にしないでください!

介護生活大変な中、急にお邪魔しちゃって本当にすみません。』


と言うと


『全然!あ、麦茶飲みますか?』


とお茶をついでくれた。


先生があまりにも明るくて私も息子も笑顔になる。


『…で、中学校どう?』

先生が落ち着いた頃に口を開いた。


『息子、今小学校1年生の問題を宿題に出されてます。』


『え!?なんで!??』


先生はびっくりした様子で私達の方を見た。


『私もびっくりで…。

申し送りとかどんな感じでしたか?』


『ちゃんと学習が小学校6年生の所まで終わってることも伝えたし、支援の計画書も見せましたよ!』


そりゃそうだ。

先生は小学校卒業の時にその事を言っていたのを覚えている。


『その他にも部活選びの時に渋られたりもしました…。
信頼できません。』


私は麦茶のコップを握り締めながら下を向いた。


『ねーねー、〇〇(息子)?

その先生毎日どんな感じなの?』


『本読んでる。先輩のこととかもバカにする。』


『え?』


息子は私の体調を心配し全てを話さないでいたのだろう。


『…うーん

私はもう教員を辞めてしまったのでハッキリ言いますが…

ただやってればいいって言う先生は結構います。』


驚愕の答えだった。


『だからね、〇〇!

そんな大人もいるんだって流すことも大切。』


『うん。』


『どんな会社で働いてもそうゆうハズレの人がいるの。
だから言ってること間に受けちゃダメ!


それと、お母さん。

高校は私立をおすすめします。

やる気のある先生多いです。』


『はい…』


『早めに見学にいってあげてください。

息子さんはちゃんと伸びますよ。』


久しぶりに先生に背中を押された。


『いろいろ話を聞いてくださってありがとうございました。』


『私は辞めてしまったので何かをしてあげることはできませんが話しなら聞きますからね!』


『ありがとうございます。』


先生に話して、ますます高校のことを考えるようになった。


高校に行くためにはやはり勉強だ…

授業内容を改めてもらわなければならない。


どうしたら変わる?


どうしたら早急に…