◎前回のお話





いつも不安なことはあったが友だちの前では泣けない性格だった。

同級生の中で一番最初に結婚、出産して

一番最初に離婚した。


何でも一番だから私がどうしたらいいかを教えてくれる同級生はいなかった。

『もーさんは何でも一番最初だからうまいこと助けてあげられなくてごめんね。』


と、親友が私に言ったことがあった。


『そんなの仕方ないことだよー。大丈夫大丈夫。』


そう笑い飛ばす。


1人になると生活の事や息子の事で不安になるが友だちに会うと急に安心する。


その繰り返しだった。


彼氏はいたがやはり子育てをしたことがある訳では無いので、たまに会って子どもと遊んでもらってバイバイしたら私はまた不安の中に沈んでいった。


それでも周りにいてくれるみんなのおかげで笑えていることに心から感謝していた。


私1人では決して這い上がれなかったし


そんな顔しか息子に見せられなかったら息子もどんどん暗くなってしまっただろう。



ひとり親の不安の他にも常につきまとう息子の発達障碍のこと。


うまくノートが取れない息子のノートの中身は、少し書いては次のページ…少し書いては次のページ…


その繰り返し。


本当にこのままの学習で息子は自立した生活を出来るようになるんだろうか…


テストも赤点。

漢字練習は跳ねや止めもしっかり出来ず筆圧も弱い。


マスいっぱいに書くことも苦手だった。


学童で宿題の時間があっても息子にとっては誰の助けもなければただ過ぎていくだけの時間だったろう。


あの頃は『どうして終わらないの!?』と怒鳴ってしまったが今なら分かる。


息子にとってはとても苦痛な時間だったんだろうと。


それでも生活に追われる私は頭ごなしに怒ってしまう。


『もうご飯だよ!何時間かかるの?』


その度頭をかかえる息子。

そして頭をかかえる私。


『もういいから!先に食べちゃいな!』


怒りながら食卓に座らせご飯を食べさせる。


私はキッチンでモヤモヤした気持ちをおさえようと水道の水を出しっぱなしにして見つめる。


私の顔をチラチラ見ながら食事を摂る息子。


『ごちそうさま…』


と申し訳なさそうに食器を片付けまた自分の部屋に戻る息子。


どうして…
どうしてうちの子はこうなっちゃったんだろう…


私のせい?


私が悪い?


『ごめんね…』


息子のゆっくりな成長にあわせてあげられず、周りに合わせることばかりに気を取られ


怒ってしまう自分に自己嫌悪した。



そんなある日、言葉の教室のあと息子を学校に送り届けると先生に呼び止められた。


『最近、宿題を提出出来てないです。
忘れ物も多いですね。気を付けてください。』


その時の息子には同じ学年の子と同じ宿題をこなすことは難しかった。


私も専業主婦ではない為どうしてもずっと見てあげることが出来ない。


自宅に帰ってきた息子のランドセルを見ると底の方で大切なプリントがぐしゃぐしゃに入っていた。


私はどうしてあげたらいいんだろう…。



精神的なものからなのか


度々喘息発作をおこすようになった。






 

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