◎前回のお話




運動会も終わり、日々

育児、病院、仕事とシングルマザー一年目を必死に頑張っている最中


付き合っていた彼氏と段々と結婚を視野に入れた付き合いがしたいね…と話していた。



私はこの時24歳。


旦那との事はやはり傷になっていた。


毎日が忙しく、それで気は紛れていたが


やはり1人になると泣いてばかりいた。



不安と寂しさは別居してしばらくたっても慣れなかった。



12月に入って彼が突然言った。


『そろそろ離婚しないの?』


会いたくなくて正直流してしまっていた。


『そうだよね…』



離婚しなきゃ前には進めないんだよな…。


私は久しぶりに旦那にメールを送った。




【お久しぶりです。私たち、そろそろ離婚しなきゃいけないと思うんですけど…】



【はい】



旦那からは短い返事が入る。



【いつ空いてます?離婚届持っていくのでサインしてもらいたいんですけど】



【12月なら○日と○日】



【分かりました。○日の午後○○駅の東口で待ってるので来てください】



【分かりました】



事務的ややり取りに既に愛情はなかった。



やり取りをするとあの日のモヤモヤが戻ってきて落ち込んだ。



いろんな事を思い出して吐き気がした。





旦那と会う日までの間、気持ちは落ち着かず



【離婚は結婚より大変】と言われる意味がよく分かった。




旦那との約束の日、私は午前中の仕事を終わらせ早退した。



早退してでもこの関係を終わらせたかった。



市役所に行き離婚届をもらった。



結婚したばかりの時はまさかこの紙を見るなんて思いもしなかった。




私は離婚届を車の助手席に置き、待ち合わせの駅に急いだ。




駅に着くとロータリーに車を停め旦那が出てくるのを待った。



約束の時間が来た。



旦那は現れない。




向こうも仕事かもしれない。もう少し待とう…。




でも一時間待っても現れない。



私のイライラはピークに達した。



子育ては私に丸投げ。


仕事は中途半端。


約束は守れない…


都合が悪くなれば逃げる……




ふざけんな!!!



今まで我慢していた物が私の中でフツフツと煮えたぎる。



私は車のエンジンをかけ、旦那の実家へと向かった。