横になって数時間寝ると呼吸は楽になった。
何だったんだろう…
呼吸は楽になったものの体のだるさは取れず夕方まで横になった。
『ただいまー』
旦那が息子を連れて帰ってきてくれた。
『今日はごめんね?』
『大丈夫だよ、体調は?』
『苦しいのは取れたんだけど酸欠かな?頭痛いのとだるいのが酷いや。』
『そうか…休んでな?今日はなんか買ってくるよ。』
『ありがとう。』
旦那がいてくれる安心感は半端なかった。
次の日、朝は旦那が息子を託児所に送っていってくれた。
私は真っ直ぐ職場へ向った。
冷たい空気を吸うのが怖くてマスクを着けて出勤した。
『昨日はお休みしちゃってすみませんでした!』
『体調大丈夫?』
『なんとか…』
職場でも慣れて来て紳士服売り場だけでなく婦人服売り場にも行かされたりと
楽しく働かせてもらっていた。
ただ、やはり産後半年でフルパートは無理し過ぎたかな?と思っていた。
1時間730円のフルタイム。
頑張って働いても半分が託児所に消える。
働けど働けど…
頑張っていてもモチベーションは落ちる。
新しい年を迎えた1月2日。
時給が1900円と言われ意地でも働いた。
息子が産まれて初めてのお正月。
託児所もお休みのため旦那の実家に息子を預けて出勤。
いろいろ食べられるようになってきた息子のお昼はレトルトの離乳食を持たせ
『これをあげてください』
と伝えた。
1日働いて家に帰る。
息子は旦那が連れて帰って来てくれた。
息子のバックの中身を開けると
『何これ?』
持たせたバックの中に乳酸飲料が入っていた。
『ちょっとちょっと!!なにこれ!?まだ離乳食なのにこれ飲ませちゃったの!?』
ただでさえストレスがたまっていた私はこんな小さなことで声を荒らげてしまった。
『仕方ないじゃん!悪気があって飲ませたわけじゃないだろ!』
『私小さいときから気を使って育ててんの!
太らせないように時間は必ず守ってミルクあげて食事あげて!
どうして分かってくれないの!!』
悪気がないことも分かっていた。
ただどうしようもないストレスが塊になって飛び出してしまった。
八つ当たりしても仕方ない。
お金が無いのも仕方ない。
私の選んだ人生なんだから…