実家に滞在中、友達も息子の顔を見に来てくれた。
小中の同級生が主で代わる代わるに息子を抱っこしてくれた。
みんながくれる出産祝いも可愛かった。
タオルの生地で出来たうさぎのぬいぐるみは息子の噛み噛み期まで洗濯をしながら使わせてもらった。
みんな学生だったのにちゃんとプレゼントしてくれてありがたくてありがたくて…
友達が来る度にお母さんも頭を下げてくれた。
『来てくれてありがとうね。
こんなヤツだけどこれからも仲良くしてやってねー。』
そう言ってくれる度に嬉しかった。
実家で過ごした1ヶ月はあっという間に過ぎていった。
息子もたくさんミルクを飲んでスクスク大きくなった。
産院の1ヶ月検診を期に自宅に戻ることになった。
旦那の通勤も考えての事だった。
家族にお礼を言って朝から産院へ向った。
息子と一緒に後部座席に座る。
息子はキョロキョロと周りを見渡して観察しているようだった。
車が動き出すと気持ちが良いのかウトウトして眠ってしまった。
たぶん他の子と比べて『育てやすい子』なんだろう…。
私も横でウトウトしながら車は産院へ向かって走っていった。
久しぶりに行く産院は相変わらず妊婦さんでいっぱいだった。
ちょっと恐い感じの先生だけど、本当に赤ちゃんが好きなんだろうなとこの病院に通い続けて感じたし
きっとここに来る妊婦さんもそう思ってるんだろうなと思いながら順番を待った。
途中余りにも妊婦さんが多くなって席が足りなくなり立った。
『座ってください』
と、立っていた妊婦さんに席を譲った。
『赤ちゃん可愛いですね』
自然と会話になり笑顔になった。
1ヶ月検診は母子ともに健康だったが
『あれー?体重減らないねー』
と、母子手帳に体重を記入する先生に笑いながら言われた。
『そ…そうですねぇ…』と苦笑いをする。
『実はおっぱい止まっちゃいました』
『そうだったのー。じゃあ、生理再開するの早そうだね?』
『ですねー。』
『二人目は考えてる?』
『はい。2人は欲しいです。』
『また出来た時は来てね。待ってるよ。』
『はい。必ず!』
『頑張ってね!お母さん!』
そう言われて診察室を出た。
『どうだった?』
『母子ともに健康だって』
『なら良かった』
『うちに帰ろうか』
とても穏やかな出産2ヶ月目のスタートだった。