何なんだろう。こんな紫色のカード…。


お風呂から上がってきた旦那に問い詰めた。



『ねぇ、このカード何?見た事もない社名が入ってるんだけど?』



『あぁ、それは友達に頼まれて作ったやつだから。使ってはいないから大丈夫だよ。』



『そう?』


それ以上は聞けず旦那に返した。




籍を入れてすぐだったし疑いたくなかった。



幸せにならなければ意味がない。


学校を辞めて実家を出て来てまで選んだ人生なんだから…






幸せを夢見ている17歳の私にはまだ人生の先読みなんて出来なかった。





『ねぇ、お金の管理はこれからどうするの?


私がやる?それともA(旦那)?』



『俺がやるよ。』


財布にカードを戻しながら言う。



『そう?分かった…』





最初に感じた違和感だった。